生分解性高分子材料開発のために、天然高分子であるセルロ−スの機能化に関する研究をメインテ−マとしている。 セルロ−スと合成高分子のグラフト共重合体を相溶化剤として用い、セルロ−スと合成高分子とのブレンド体の相溶化を検討した。ブレンド体の相溶性の新しい評価法として、熱分解法の有用性を提案した。今後、種々のセルロ−ス系ブレンド体での有用性を検討する予定である。 ビニルポリマーグラフトセルロースの分離機能性膜として有用性を検討している。均一溶液系でのグラフト重合法のみならず、プラズマ重合法も検討中である。
最近の学術論文
- マクロアゾ開始剤を用いたポリエチレン-ポリスチレン-ポリ(p−ス チレンスルホン酸ナトリウム)ブロックターポリマーの合成とその帯電防止 剤への応用
上田明,堀田了,西岡昇 科学と工業 79 389-396 (2005)
- マクロアゾ開始剤から導かれるブロック共重合体の合成とその応用: 疎水性セグメントによる帯電防止機能
上田明,堀田了,西岡昇 科学と工業
79 103-111 (2005)
- Preparation of photo-induced reactive index pattern using polysilane-silica
hybrid thin films.
k. Matsukawa, K. Katada, N. Nishioka, Y. Matsuura, and H.
Inoue Journal of Photopolymer Science and Technology 17 51-52 (2004)
- 新しいマクロアゾ開始剤を用いたポリビニルアルコール/ ポリスチレンブロック共重合体の合成。2
上田 明,中野 陽一,西岡 昇
科学と工業 78 127-135 (2004)
|