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ALC NetAcademy 通信
英語教育とe-Learning「Nintendo DSによる新たなe-Learning英語教育とコーチング」
本学では、英語教育に ALC Netacademy やニンテンドーDSを活用し、
学生の学習意欲や学習効果の向上に向けて、様々な取り組みを行っています。
(DS de イングリッシュ発進!参照)
この取り組みに関して、柏原 郁子 准教授(英語教育センター)による
導入までの過程、指導方法に関する試行錯誤やその成果が、
アルク教育社発刊の
メールマガジン、ALC NetAcademy 通信 の No.35 に
《英語教育とe-Learning「Nintendo DSによる新たなe-Learning英語教育とコーチング」》
として掲載されました。
この公開を、アルク教育社よりご快諾を戴きましたので、以下に転載致します。
英語教育に ALC Netacademy や ニンテンドー DS の導入を検討されている方、
また、興味を持たれている方の参考になれば幸いです。
アルク教育社発刊「ALC NetAcademy 通信 No.35」より該当部分を引用
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ALC NetAcademy 通信 [35] 2007.4.25
毎月第四週目発行
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【1】 英語教育とe-Learning
「Nintendo DSによる新たなe-Learning英語教育とコーチング」
柏原 郁子 (大阪電気通信大学 英語教育センター)
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■e-Learning英語教育の導入
大阪電気通信大学では、多人数教育では応えきれない学生個人のニーズに合っ
た英語教育を実施するため、2004年にe-Learning英語学習教材 ALC NetAcadem
y「スタンダードコース+追加版」及び「初級中級コース」を導入した。当初イ
ントラネット内だけでの提供が予定されていたが、自宅にあるパソコンからも
アクセスできるように環境を整え、学生が時間的、場所的な制約を受けずに学
習できるようになった。2005年には、さらに単語学習e-LearningソフトALC Ne
tAcademy「PowerWordsオンラインコース」と「英文法コース」を導入し、「英
文法」や「 TOEIC」などの授業科目で活用している。またオープンソースソフ
トウェアMoodleを使用して、リスニングに特化したe-Learning教材「らくらく
イングリッシュ」も開発し、学生が楽しく英語を学びながらリスニング力を向
上できる英語教育を進めてきた。
■新しいe-Learning英語学習ツール:Nintendo DS
e-Learning教材は、インターネットにアクセスすれば、いつでも学習できる環
境を提供できるという長所があるが、その一方、学生がアクセスしなければ存
在価値がなくなってしまうという欠点もある。学生の授業アンケートには「家
に帰ってパソコンをたち上げるのが面倒」とのコメントがあり、せっかく自宅
からアクセスできる環境を整えたのに積極的に活用されていなかった。英語を
学習する以前に、パソコンからアクセスするという手間が障壁になっているこ
ともあり、何とも残念な気持ちにさせられるのであった。
そのころ、通勤電車の中や、学内の廊下・ベンチでなにやら夢中になってい
る姿をしばしば見かけるようになった。彼らが手にしているものは、あのNint
endo DS である。Nintendo DSは2004年12月に発売され、1年後には国内での販
売台数が500万台を超え、2006年3月には上位モデルのNintendo DS Liteも発売
し、1年8ヶ月後には国内販売台数1000万台に達したという携帯型ゲーム機であ
る。そして Nintendo DSに、英語が苦手な大人のDSトレーニング「えいご漬
け」(Nintendo/Plato社製)が2006年1月に発売された。ゲームという範疇を超
えた英語学習ソフト「えいご漬け」を大学の授業に導入できれば、中学、高校
での英語の授業で英語嫌いになって英語コンプレックスを持ち続けている学生
でも、英語に夢中になるのではないだろうか。そうなれば、今まで何をやって
も長続きしなかった英語学習を手軽に楽しみながら継続する契機になるかもし
れない。
■「DS de イングリッシュ」プロジェクトの実践
DSソフト「えいご漬け」は、耳で聴いた英文を書き取るディクテーションに特
化した教材である。つまり耳で聴き取った英文を、完全に書き取ってはじめて
次の問題に進めるように構成されている。書き取れるようになるためには、相
当の時間数を費やさねばならない。そこで、大阪電気通信大学では、2006年7
月に講義科目「英会話1」にDS「えいご漬け」を導入して、受講する19名にDS
を貸与したのを皮切りに、2006年9月には「英会話2(2クラス)」と「英語特
別演習」の授業を履修する計46名の学生に、DSによる英語教育のプロジェク
トを実施した。
そして2006年12月、貸与期間約4ヶ月を経て全課程を修了した学生数は13名
にのぼり、全体の約30%の学生が「えいご漬け」を修了し、10レベルある「英
語力判定」でも飛躍的にレベルが上がった学生が続出した。本学には英語に苦
手意識を持った学生が多くいるにもかかわらず、授業で行うDSワイヤレス通信
を使った「対戦英単語テスト」では白熱した戦いを繰り広げた。また通学電車
の中でも熱心に学習を継続した学生も少なくない。
本学の英語に苦手意識を持った学生でも、DS用ソフト「えいご漬け」のよう
に、ゲーム感覚で楽しく学べる教材を上手に使うことで、英語を意欲的に継続
して学習することができたようである。今回の試みにより、DSが語学教育の新
たな教育ツールとしての大きな可能性を秘めていることがわかった。このDSを
用いた新たな英語教育の取り組みは、『週間ファミ通No.924』(2006/8)や、朝
日新聞(2006/11/18付)に「講義に「DS」英語力アップ」と紹介され、社会か
らの注目度も高くその教育効果が期待されている。具体的な成果については、
拙稿「ニンテンドーDSによる英語教育の試みとその可能性-「DS de イングリ
ッシュ」で楽しく英語力アップ」『大阪電気通信大学人間科学研究』第9号(2
007年3月)をみて頂きたい。
■e-Learning教育とコーチング
学習継続を維持するためには、教員側からの働きかけ、つまりコーチングが
不可欠だ。特に教育現場にe-Learning教材を導入した場合、学習を継続して学
習効果をあげるためには、学習者にあわせたコーチングが極めて大切である。
実際、DS「えいご漬け」でも途中に全くコーチングを行わなかったグループで
は全課程を修了する者はいなかったからだ。しかし、学生一人一人の進捗度を
確かめながらコーチングをするには、手間と時間をかけなければならない。例
えば、一目で学習の進捗度がわかるように、「DS de イングリッシュ進度表」
や「目指せ完走!PowerWords進度表」などを学生に配布して、毎回の進度に応
じてスタンプを押し、さらに励ましの言葉をかけるなど、学習意欲を高めるた
めの工夫をした。学生は、各自のペースで楽しみながら英語を学ぶとともに、
自分の努力が評価されているという満足感からか、継続的に学習に取り組むこ
とができていたようである。
本年度4月から、新カリキュラム科目として個人学習支援型「英語コミュニ
ケーション」を設け、本学の寝屋川キャンパスでは週4クラス開講される同科
目のどの授業にも参加できる、従来の講義形式とは異なる授業を開始した。学
生は「リスニング」「リーディング」「ライティング」「語彙」「文法」「TO
EIC 」の中から学習を望む項目を自由に選ぶことができる。従来のテキストに
よる教材として文法書に加えて、SRA、Graded Readersを揃え、ALC NetAcadem
yやNintendo DSのe-Learning教材など、それぞれの学生のニーズにあった学習
プログラムを準備している。学生の習熟度を見極めながら、学生にあった教材
を提供して効果的な学習を行うためには、コーチングの質がまさに問われるこ
とになる。またe-Learning教材の活用によって、気軽に英語に触れる時間が増
えるようになれば自ずと英語力もアップするはずだ。アルクより発売されたDS
ソフト「アルクの10分間英語マスター初級・中級・上級」や「キクタン【Ba
sic】4000」、「キクタン【Advanced】6000」は、語彙力アップを試みる学生
の心強い味方になるに違いない。今後ともDSなどの携帯型の新たな学習ツール
と質の高いコーチングの組み合わせを目指すことで、e-Learning英語教育の裾
野を拡げていきたいと考えている。
(※ALC NetAcademyの自宅からのアクセスについては、大阪電気通信大学様と
アルク教育社にて「学外アクセスの覚書」を締結した上でご利用いただい
ております。)
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■発行元 株式会社アルク教育社 教育ネットワーク部
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