PN接合の電流−電圧特性


釣谷 英之


ここでは、PN接合の電流−電圧特性についてを拡散電流、ドリフト電流や連続方程式などの話をしながら、説明して行こうと思います。 拡散  P形半導体とN形半導体がくっついた所をPN接合といいます。  P形半導体には正孔が多く、電子は少ししかありません。また、N形半導体には、電子が多く正孔はすこししかありません。 この2つの半導体が、くっつくとキャリア(正孔と電子)はどうなるかと言うと、 P形半導体(以下、P形と略す。)にある正孔はN形半導体(以下、N形と略す。) へ、N形にある電子はP形へ移動していくんです。  これは、キャリアが、それぞれ数の少ない方へ移動するということで、 水で溶かした絵の具を水の中へ垂らしてやると、その絵の具は水の中へ広 がっていくように、P形にある正孔、またはN形にある電子(という絵の具)は、N形またはP形 (という水)のなかへ広がっていくんです。
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