昨年度は,3名(卒研生2名と私)で研究を進めてきました.その報告をここに掲載します.三面図に寸法を記入する方法は,JIS規格によって定義されています. ところが,立体図に表示する方法は確立されていません. そこで,この研究ではソリッドモデルなどの寸法情報や加工情報を 自動的に立体図に表示するシステムの開発を目的としています.
このシステムの開発の手始めとして,昨年度はVRMLを利用して右図のように立体図に寸法を表示しました. 三面図の寸法記入法を参考にし,できる限り三面図に近い方法で立体図に寸法を表示してあります. 例えば,視点が移動して立体が回転しても,寸法値が読みやすいように, 常にこちらを向くように表示し,寸法線の中央を中断して表示しています.
昨年度の研究は,1997年度精密工学会春季大会学術講演論文集, pp.501-502 「3次元立体への寸法表示方法(第2報)〜VRMLによる寸法の表示〜」 を参考にして下さい.
今年度の研究は,昨年度に課題として挙げた寸法の配色,立体図に表示する寸法の種類, 曲面の寸法の表示に関して,解決案を提案し,立体図への寸法表示方法を確立します.