現状報告 その4


前,DOS版からWindows版へ移植中と報告しておりましたSolidModelerが,移植完了しました.SolidModelerと言っても,ソリッドモデルを作成するアプリケーションではなく,作成されたソリッドモデルを表示するためのシステムです.現段階では,GUIによってソリッドモデルを作成するシステムは,まだ作成しておらず,ソリッドモデル自体はプログラミングによって作成しています.図に示しているものは,Windowsに移植が完了したソリッドモデル表示システムです.

のシステムは,ソリッドモデルの透視投影図および三面図が表示できるシステムとなっています.
このシステムは,表示されているソリッドモデルのプロダクト情報をデータ構造として構築する機能を備えています.現在,完成しているデータ構造構築機能は,平行な面分どおしをソリッドモデルから抽出し,その面分間の距離を計算します.データ構造はグラフ構造をしており,ループが存在した場合には冗長な情報であり,無駄にメモりを消費することになります.そこで,ループが存在した場合にはその情報を削除し,ツリー構造になるような処理を行うことによって,必要十分なプロダクト情報を記憶するデータ構造を構築することができます.
また,このシステムは,表示されているソリッドモデルをVRMLのソースコードに変換する機能も備えています.VRMLは,NetscapNavigatorなどを用いることにより,WWW上で見ることができます.ソリッドモデルの種類を増やし,機械部品等が立体的に表示することができるので,WWW上で
ソリッドモデルを検索できるシステムに発展できるのではないかと考えています.