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2016.05.09

和歌山県田辺市の梅林で実地調査実験を行いました

工学部環境科学科の中田研究室(中田亮生教授)では、梅の凍霜害を防ぐための新しい暖房装置を開発するため、2013年度以降毎年、冬から春先にかけて、和歌山県田辺市の梅林を対象として、気温と風の調査および暖房装置の実証試験を行っています。

 

今回は、中田研究室の大学院生と4年生の計5名が、昨年12月から始めた一連の実験を今年3月で完了し、4月19日、期間中に得られた各種データの回収および暖房装置の撤去作業を行いました。これから得られたデータを分析し、次の冬の実験に向けて装置の改良、計測方法の改善などを行います。

 

 

 

梅の凍霜害は一般に、初冬から早春の未明から明け方の放射冷却現象による低温によって発生する気象災害です。梅の産地で有名な和歌山県では,概ね数年に1度の割合で深刻な被害が発生しており,2010年3月に発生した遅霜(おそじも)による梅の被害額は10億円以上と報告されています。放射冷却現象によって地表面上に生成される気層は、高度と共に気温が上昇する接地逆転層となります。現在、凍霜害を防止するために最も多く利用されている方法は、防霜ファンを用いて地面近くの冷気と上空の暖気を混合する送風法です。従来は重油などを燃焼させて暖房する燃焼法もありました。中田研究室では、これら既存の2方法を組み合わせた新しい方法によって凍霜害を防ぐ装置を現在開発中です。

 

 

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