2015.05.08
日吉ダムで実施調査実験を行いました
工学部環境科学科の中田研究室が4月27日(月)〜4月30日(木)、京都府南丹市の日吉ダム貯水池(天若湖:流域面積290km²、有効貯水量5800万 m³)において、水中の溶存酸素および循環流を測定する実地調査実験を行いました。本実験は、本学メカトロ二クス基礎研究所(MERI)の特定共同研究「複合型曝気循環装置※の最適運用法に関する研究」の一環として、独立行政法人水資源機構および株式会社丸島アクアシステムとの産官学共同で実施しています。
実験では中田研究室の大学院生と4年次生の計6名が実験に参加し、当該のダム貯水池の水環境に関わる貴重なデータを取得することができました。同様の実験が今年8月に奈良県の布目ダムでも実施される予定で、得られる各種データは、これらのダム湖に設置された新型の曝気装置の性能評価と、その最適な運用方法を見出すために活用されます。
- ※複合型曝気循環装置・・・
貯水池深層での酸素不足を解消すると同時に、表層でのアオコの大量発生を抑制することを目的とした水環境設備です。1台で2機能を選択的に運用できるのが特徴で、独立行政法人水資源機構と株式会社丸島アクアシステムによって共同開発されました。大阪電気通信大学の中田研究室では2009年以降、その開発と評価および最適運用のために、協力して各種実験を行っています。