基礎解析・演習
建築学科において、とりわけ微分・積分を中心に、数学の基礎知識は必要不可欠です。その基本となるのは、指数関数・対数関数・三角関数などの初等関数を理解し、計算力を身に付けること。これまでに学んできた数学とのつながりを考慮しながら、講義と演習を通じて初等関数の基礎知識と計算力を修得することをめざします。
力学1・演習、力学2
自然科学を理解するための基礎となる古典力学の法則や原理について学びます。運動の3法則、仕事やエネルギー保存則を理解するとともに、それを使って物体の運動を数学的に記述し、問題を解析的に解く方法を身に付けることを目標とします。また、物体の位置、速度、加速度や力をグラフやベクトルを使って表示する方法や、重力による一次元と二次元の運動、摩擦のある面上での運動、フックの法則などの基本を演習によって理解します。
建築設計実習1、2、3、4
建築設計の実習を通して、建築の企画・設計に関する基礎知識や技術を修得しながら、創造力や表現力も養います。具体的な課題として、キャンパス内のカフェ、店舗付き集合住宅、地域の子ども園、IT企業のオフィス、介護福祉施設、美術館や博物館、大学など、多種多様な建造物の設計に実際に取り組みます。
建築史・都市史1、2、3
「日本建築史」「西洋建築史」「近代建築や都市」の3つのテーマから、各時代の建築、土地の特徴と変遷、代表的建築などを学びます。具体的には、「日本建築史」では、神社建築、仏教建築、中世の和洋建築などについて、「西洋建築史」では、古代ギリシア・ローマ建築、キリスト教建築やルネサンス建築などについて学修します。また、「近代建築や都市」をテーマに近現代の建築と建築家に関する知識と教養を修得します。
建築設備1、2
建築において、人間に快適な環境を提供することは重要な要素のひとつ。そのために必要な建築設備について学修します。温熱環境や空気環境などの基本知識はもちろん、現代の建築ニーズに応えられるよう、環境配慮建築や省エネルギー建築、防災設備、電気・情報設備などについても学ぶことができます。
建築構造力学1、2、3、4
建築内の人と空間を自然災害から守り、安全な建築物を設計するために、構造力学の基礎を学びます。まずは梁や柱などの部材および骨組構造について学習し、応力とひずみ、静定梁の理論と応用、梁の曲げ変形の解析法と不静定梁の解析法、静定トラスや静定ラーメンなどの基本的な理論を修得します。最終的には地震時挙動の予測法、建築物の耐震設計法まで理解することをめざします。
BIM実習
近年3次元CAD建物データに部材の性能や仕様、価格などの属性情報を持たせたBIM(Building Information Modeling)と呼ばれる手法が注目され、建設関連企業での導入が進んでいます。BIMは、建築物内外の熱や気流シミュレーションの解析なども可能となる画期的な先進の技術。授業では、BIMの実習を行い、基礎的操作方法を修得します。
3次元CAD/DTP実習
建築分野において、最近では2次元のみならず3次元CADが普及しつつあります。さらに、コンピュータの高性能化に伴い、建築設計の早い段階から3次元設計が可能となっています。授業では、3次元CADやDTP(Desk Top Publishing)ソフトウェアの基本的操作方法を学び、プレゼンテーション技法を修得します。