２．修正方法２

全てのフィーチャー・ソース・コードを再び生成し、コーディングする。

古いソース・コードはすべて削除する。

（見た目がきれいなソース・コードの作成）

a. パーツAmpereの修正

第8章で作成したパーツAmpereでは、アクションcalc(int n)の引数によって、

下記のように求められる値を指定していた。

　　n=1の場合、currentが求められる。
　　n=2の場合、magneticFieldが求められる。
　　n=3の場合、distanceが求められる。

しかし、n値とそれぞれとの関係が直感的に分からないため、下記のように

変更する。

　　c='I'の場合、currentが求められる。
　　c='H'の場合、magneticFieldが求められる。
　　c='R'の場合、distanceが求められる。

１．WorkFrame IDEのアイコンをダブルクリック後、

　　「既存のオブジェクトをオープンします」をクリックする。

　　ElectMag.IWPをダブルクリックする。

２．WorkFrameのElectMag.vbbをダブルクリックし、ビジュアル。ビルダーを起動する。

３．非ビジュアル・パーツのAmpereをダブルクリックする。

４．「パーツ・インターフェース・エディター」のアクションを選び、calcを削除する。

５．calcと入力し、「デフォルト」をクリックする。

６．アクション・メンバー関数の引数にcha cと入力する。

　　[ virtual int calc(char c)とする。 ]

７．優先のページで、アクションcalcを追加する。

８．「ファイル」->「保管および生成」->「フィーチャー・ソース」をクリックする。

９．「Ampere−フィーチャー・ソース・コードを作成します」ダイアログにおいて、

　　「すべて生成」をクリックする。

１０．「プロジェクト」->「編集」をクリックし、Ampere.hpvを開く。

　　　下記のようなコードが書かれている。

　　　// Feature source code generation begins here...

　　　　　古いコードが書かれている。

　　　// Feature source code generation ends here.

　　　// Feature source code generation begins here...

　　　　　新しく生成されたコードが書かれている。

　　　// Feature source code ends here.

１１．古いコードをすべて削除する。

１２．セーブする。

１３．Ampere.cpvを開く。

１４．新しく生成されたコードのうち、修正するのはcalc(char c)だけである。

１５．古いコードのint Ampere::calc(int n)の{ }内をコピーし、

　　　下記のように修正する。

int Ampere::calc(char c)
{
　double pi=3.1415627;
　
　switch (c) // cは整数であること。　　修正個所
　{ // 文字(char)は整数で表わせる。　　修正個所
　　case 'I': // Iは73である。　　　　修正個所
　　　setCurrent( 2.0*pi*iDistance*iMagneticField );
　　　break;
　　case 'H': // Hは72である。　　　　修正個所
　　　if( iDistance==0.0 )
　　　{
　　　　IString errorText = IString( "距離がゼロです" );
　　　　IException exc( errorText, 0, IException::unrecoverable );
　　　　ITHROW( exc );
　　　}
　　　setMagneticField( iCurrent/2.0/pi/iDistance );
　　　break;
　　case 'R': // Rは82である。　　　　修正個所
　　　if( iMagneticField==0.0 )
　　　{
　　　　IString errorText = IString( "磁界がゼロです" );
　　　　IException exc( errorText, 0, IException::unrecoverable );
　　　　ITHROW( exc );
　　　}
　　　setDistance( iCurrent/2.0/pi/iMagneticField );
　　　break;
　}
　return 0;
}
　
１６．古いコードをすべて削除する。

１７．セーブする。

１８．今後パーツAmpereを利用できるように、覚え書きAmpere.htmlを下記のように

　　　修正する。

パーツ　Ampereの説明

アンペアの法則

　current=2.0*pi*distance*magneticField

　　変数

　　　電流：current [A]
　　　磁界：magneticField [A/m]
　　　距離：distance [m]

　　定数

　　　円周率：pi=3.1415927

三つの変数のうち、二つを与え、残りの一つが求められる。

calc(int n)について

　　c='I'の場合、currentが求められる。
　　c='H'の場合、magneticFieldが求められる。
　　c='R'の場合、distanceが求められる。

　n=1の場合、分母がゼロになるとき、例外処理を行う。

　計算に成功すると０を戻す。

　例外処理のメッセージが含まれている。