はじめに

本ホームページの対象

これまでDOS用プログラムを作成してきて、これからWindows用プログラムを作成しようとする方が対象です。C言語が少しできれば、このホームページを読んで、Windows用プログラムを作成できます。

難しいWindows API を用いてWindows用プログラムを本格的に作成する必要はないが、データの入力や解析結果をWindows上に表示するために、Windows用プログラム作成を目指す方が対象です。

IBM製のVisualAge C++ for Windowsを用います。このプログラミングソフトは、オブジェクト指向プログラミング環境とビジュアル・プログラミング環境を提供します。

実験データの解析およびシミュレーションを行うためのWindows用プログラム作成方法を中心に書いてあります。

 

VisualAge C++を導入した動機

大学では研究が進むにつれて、プログラムを何度も改良しなければなりません。

研究は何年も続きますが、その間に学生は研究室配属と卒業を繰り返します。

このため先輩の書いたプログラムを改良することになりますが、そのプログラムの解読に多くの時間を費やしてしまいます。

そこで、必要なところだけを解読し、修正するだけで済むオブジェクト指向プログラミングに着目しました。

さらに、操作性を考えると、Windows用のプログラムを作成する方が好ましくなってきました。

これらを考慮して、IBMのVisualAge C++ for Windowsというオブジェクト指向プログラミングソフトの利用の仕方を述べることにします。

 

VisualAge C++の特長

VisualAge C++では、たくさんの小さなプログラム(Classのことで、ここではパーツと呼んでいる)を作成しておけば、改良する以外のパーツを読む必要がありません。

例えば、最小二乗法やスプライン関数等のパーツはそのまま利用できます。

また、パーツ同士は画面上で線を結ぶだけでプログラミングができます。

したがって、多くのパーツを蓄積していけば、全くC言語またはC++を用いてプログラミングすることなく、必要なソフトが簡単に作成できます。