人の動作機能を回復させ、社会復帰を促す理学療法士として必要な専門知識や技能を修得します。
臨床実習を中心とした学びを通じて、これからの現場で求められる高度な実践力とともに、
コミュニケーション力を養い、対象者の心に寄り添える理学療法士をめざします。
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、運動や、温熱、電気刺激などを主体とした治療を行い、自立した日常生活が遅れるよう支援する医学的リハビリテーション専門職です。
対象者ひとりひとりの身体能力や生活環境を考慮し、それぞれの目標に向けたプログラムを作成します。中には専門性を活かし、プロスポーツチームに属するなど幅広い場で活躍しています。
国家試験を見据えた本格的な学びで、着実なスキルアップを後押し。
その成果が、高い国家資格合格率となって表れています。
理学療法士国家試験の合格に向けて、全力で学生を支援しています。国家試験対策は1年次からスタートし、普段の授業で試験内容を意識した指導が行われます。4年次になると特別講座を開講。理学療法士志望の学生が集う学科専用のラーニングスペースで試験問題に取り組みます。その他、分野ごとの対策講座や学内模試も充実しており、高い国家資格合格率につながっています。
理学療法学科は定員40名。少人数体制で、担当教員がきめ細かなサポートを行っています。また2年次から研究室に所属することで、早期から研究に携わり、実践的な力を養います。教員、先輩・後輩の距離が近く、研究室や学科専用のラーニングスペースでは、上級生が下級生の質問に親身に答えてくれるので、わからないことがあればすぐに解決できます。
理学療法学科で体験できる、先端的なICTの教育・研究を紹介します
「動作の専門家」である理学療法士。その動作をより深く分析するためには、動作解析装置といったICT機器の活用が欠かせません。こうした機器を使いこなし、得られたデータを読み解く力は、これからの理学療法士にとって必ず必要となります。理学療法学科では、関節の位置や体の動きを三次元的に測定する「三次元動作解析装置」や、人が動作する時に床を押す力を三次元で計測する「床反力計」等、高度な機器の数々を運動解析実習室に設置。実際にデータの取得から解析までを一貫して体験できる環境が自慢です。
語学・人文社会科学等の総合科目と、自然科学等の基礎専門科目の講義・実習を履修します。医学の基礎知識、技術を身につけ、人に対して興味を持ち、広く理解することを学びます。また、学外実習を通して、対象者の1日の流れを見学し、理学療法士の役割や他職種とのかかわりを理解します。
基礎知識や基本的技術を身につけます。コミュニケーション実習では対象者を思いやる想像力、コミュニケーション能力を養います。またその実習成果発表の場で、自己の体験や考えを表現するプレゼンテーション能力を養います。さらに研究室に所属し、教員や先輩とのふれあいを通して、医療従事者としての振る舞いや考えを培います。
実践的な知識や技能を身につけます。対象者治療のための考えや技術を身につけ、学外の検査・測定体験実習を通して、体得した基本的技術を試行するとともに、対象者に関する情報の収集・分析能力を養います。また、研究活動を通して、問題解決までの手法を体験・理解します。
体得した知識・技術、培ってきたコミュニケーション能力を最大限に発揮し、実践的な理学療法能力を身につけます。3年間学んできた、理学療法に関する知識や技術を実践的に統合します。また研究活動を通し、問題解決までの手法を体験・理解し、その結果をまとめる能力を身につけます。
学校法人関西医科大学/武田病院グループ/医療法人錦秀会/社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団/一般社団法人日の出医療福祉グループ/医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院/社会福祉法人慶生会/社会福祉法人京都社会事業財団 京都桂病院/医療法人医誠会 医誠会病院/医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院/医療法人社団蘇生会/社会医療法人 有隣会 東大阪病院/医療法人恵泉会 堺平成病院/市立福知山市民病院/社会医療法人純幸会 関西メディカル病院/独立行政法人労働者健康安全機構 神戸労災病院/独立行政法人国立病院機構/医療法人財団神戸海星病院 など
理学療法士国家試験の合格に向けて、全力で学生を支援しています。国家試験対策は1年次からスタートし、普段の授業で試験内容を意識した指導が行われます。4年次になると特別講座を開講。理学療法士志望の学生がひとつの部屋で試験問題に取り組み、互いに教え合って全員での合格をめざします。その他、分野ごとの対策講座や学内模試も充実しており、高い国家資格合格率につながっています。
整形外科で扱われるスポーツ障害を対象とする専門科目。骨や筋肉、関節等の運動器疾患とその治療法を学びます。学生同士で体の動きを確認し合いながら演習を進めることで、人体への理解が深まります。
機能解剖学は、骨や筋肉の働きを調べる学問。臨床医学をはじめとする専門基礎科目や理学療法専門科目の基礎となります。運動器の構造や機能に関する知識を修得し、実習を通じて応用力を身につけます。
OSCE(オスキー)とは、臨床実習に参加する能力があるかを見極めるための実技試験です。現場の理学療法士や大学院の学生等が演じる患者を対象に、学生が理学療法士を演じ、臨床現場で必要となる総合的な能力をチェックします。
1年次生と2年次生の合同授業です。解剖学的な基礎知識を学び合う(2年次生は教え、1年次生は教えられる)経験と、その過程を振り返って自己分析する体験を通して、社会人に必要な基礎力の向上をめざします。
人が動作する時、その動きのおおもとになっている筋肉はどのような働きをしているのでしょうか。この研究室では、人体の動作にともなう重心の動きをリアルタイムにコンピュータ上に表示(専用のスーツを着た人の動作にともなう重心の変化がモニタに表れる)できる「床反力計」や「三次元動作解析装置」を組み合わせた装置で、人の動作を科学的に分析しています。不調を抱えた対象者から、プロスポーツ選手、世界的に有名なダンサーまで、さまざまな人の動きを分析し、動作の改善や健康機器・福祉機器等の開発に役立てています。
人が歩行する時、地面と接しているのは足。そこに何か問題があると、歩行への影響や足の痛み、“タコ”や“マメ”等が生じてしまいます。なぜこのような問題が起こるのでしょうか。実は、人が歩行する際の足部の動きには、解明されていないことが多いのです。この研究室では、足の機能や歩き方、そしてそれらが体に与える影響を研究し、歩行動作の改善等に役立てることをめざしています。足の裏にかかる圧を分析する等、さまざまな方法で足部の評価を行い、いかに結果を数値化し、指標として示すかという考察を通じて、科学的な思考力を養います。
電気刺激で最も筋収縮が起こりやすいとされる部位「モーターポイント(MP)」について研究中。MPとMPではない場所のそれぞれに電気刺激を与え、反応結果から治療ターゲットとしての妥当性を検証しています。本学科の先生は、学生が想定解とは異なる回答をしても否定せず、その内容を吟味してくださいます。そうした姿勢から理学療法士に求められる柔軟な思考法を教わりました。一般の方からアスリートまでさまざまな患者さんと接する内定先でも、一人ひとりに応じたベストな治療を実践します。
整形外科疾患や脳血管疾患、呼吸・循環器疾患、がん疾患等、大学病院で幅広い分野のリハビリテーションを担当。患者さん一人ひとりに合った治療プログラムを考え、理学療法を提供しています。大学では専門知識に加え、社会人としての礼儀もたくさん教わりました。その経験は、コミュニケーションが大切な医療業界でとても役に立っています。今後は世界水準の理学療法士をめざして、臨床・教育・研究の3本柱を中心に理学療法の技術を高めながら、臨床研究にも同時に取り組んでいきたいです。