スポーツ×情報テクノロジー
スポーツ×情報テクノロジー

ビッグデータの活用など、
情報テクノロジーにより、
スポーツの世界はどう進化していく?

今、あらゆるスポーツに情報テクノロジーによるデータ活用が進んでいます。選手のパフォーマンスやチームの働き、ゲームプランなど、さまざまな面がリアルタイムに数値化・見える化され、その情報を中心に動いています。これまでの選手や監督などの主観だけに頼るのではなく、データに基づいた客観的な視点。それは選手の力をより合理的に向上させ、チームの動きをより効果的に改善し、また観る側にとってもよりエンターテインメント性のあるものへと進化させています。大阪電気通信大学では、これら情報テクノロジーの知識とスキルを身につけた保健体育科教諭やスポーツアナリストなど、次世代のスポーツ業界で活躍する人材をめざすことができます。

Case INTERVIEW まなびの紹介Case INTERVIEW まなびの紹介

情報テクノロジーの活用により、
スポーツに携わる仕事はどうなる?

スポーツを情報テクノロジーで紐解くことは今や常識となっています。プロチームでは、相手チームのスカウティング(事前分析)はもちろん、試合のさまざまなデータをリアルタイムで取得することにより、戦術決定やメンバーの構成などにも活かしています。客観的な情報に基づくため、より合理的かつ効果的な戦略や指導方法が期待できます。しかしながら、何をどう数値として集計するのか、膨大な情報の中からどの部分を抜き出すのか、情報テクノロジーを駆使する力とともにそれらを分析し、活用する力が求められます。今後のスポーツ業界で活躍するためには、情報テクノロジーについての知識とスキルは必須であり、次のステップとして、それらをうまく活用できる人材のニーズが増えていくことでしょう。

国際大会に選手として出場
できなくても、
スポーツアナリストとしてなら
同じ舞台に立てる?

情報テクノロジーの活用は、コーチングの面においても力を発揮します。例えば、動作解析の技術を用いてトップアスリートの動きを分析すれば、トップレベルの指導を行うことができます。例えば、体操のハンドスプリングにおいて、あるトップクラスの選手は手が床から離れる時の「指先が大事だ」と話しますが、これはトップクラスの選手が持つ感覚です。その感覚が起因するものを動作解析で表すと、一般の選手と比べてわずかですが「着手時における上肢の姿勢の角度」に違いがあることがわかり、指導する上での大きな手がかりになりました。また、分析の視点を変えることで、目立った成績を上げていない選手にも活躍する可能性を見出せるかもしれません。スポーツに対して、多面的なアプローチができること。この点も情報テクノロジーの活用における大きなメリットの一つです。現在、こうしたスポーツ専門のアナリストとして活躍している人は多くいません。選手としての出場は難しくても、スポーツアナリストとしてなら国際的な大会に参加することも夢ではないかもしれません。

情報テクノロジーでは
代替えできない、指導スキルとは?

客観的な情報を用いることで、これまで競技経験がない人であっても指導を行うことが可能になります。なぜその練習をしなければいけないのか、その練習によってどのように上手くなれるのか、数値や図で示すことで選手も納得しやすくなります。しかし、それらをどう伝えるのかは指導者の表現力にかかっています。例えば、アスリートと小学生では当然めざすゴールも異なるし、個々の能力の差もあります。いくら同じ情報をもとにしていても、伝え方、指導法は決して同じではありません。情報テクノロジーがどんなに上手く使えても、伝え方、指導する方法が良くなければ意味がありません。

情報テクノロジーを扱い、
表現力を高めるには、
どのような学びが必要?

今後、スポーツ業界をめざす者にとって必要な「情報テクノロジーを駆使したデータの取り方と活かし方」の知識とスキルを、大阪電気通信大学では学べます。わかりやすい授業例では、「パフォーマンス分析演習」や「スポーツICT演習」、また「スポーツコーチング実習」があります。「パフォーマンス分析演習」や「スポーツICT演習」では、グループに分かれ特定のスポーツについて、構造的に解明し技術のポイントを導き出します。グループごとに同じ種目に対してどんなデータを取るかを考え筋電図を用いて筋の放電パターンや出力、ハイスピードカメラを用いて重要局面の関節角度やボールの速度など、何を目的にしてどのポイントをデータ化するのか、学生同士で話し合いながら視野を広げます。
「スポーツコーチング実習」では、日本代表選手が集まるJISS(国立スポーツ科学センター)で扱っているのと同レベルの分析ソフトや機材を用いて、計測機器の種類や特性を学び、具体的な扱い方や計測および処理方法までを幅広く学びます。カリキュラムの後半では、一つの種目の中で実際にどのような計測機器を扱い、どのように活かすかを考え、ミーティングでの活用までを実際に経験してもらいます。保健体育科教諭やスポーツアナリスト、スポーツ企業の開発者など、さまざまな分野で、情報テクノロジーとともに人間力を発揮できるような教育を実践しています。

医療健康科学部 健康スポーツ科学科 市谷 浩一郎准教授
【今回インタビューに答えてくれた先生】
医療健康科学部 健康スポーツ科学科
市谷 浩一郎准教授
主な研究はバイオメカニクスを中心としたスポーツ解析やゲーム分析を用いた指導法の開発など。専門種目はバスケットボール競技であり、コーチ4(日本スポーツ協会)やA級コーチ(日本バスケットボール協会)の資格を有する。※2020年4月より医療福祉工学部から医療健康科学部へ名称変更

FUTURE POSSIBILITY 将来、どう役立つのかFUTURE POSSIBILITY 将来、どう役立つのか

情報テクノロジーを駆使し、
データを取り、活かす、
スポーツのプロフェッショナルへ。

情報テクノロジーの活用により、スポーツはよりハイレベルなものへと進化していきます。客観的な情報の取得や活用が、選手への指導方法やゲーム戦略を大きく左右するようになるため、情報分野に強い人材のニーズはますます高まっていくでしょう。情報テクノロジーを駆使した、データの取り方と、データの扱いに精通したスポーツアナリストやコーチ、また子どもたちにわかりやすく教えることができる指導者が必要です。スポーツの未来を切り拓くプロフェッショナルを、世界は待っています。

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