小見山研究室 大阪電気通信大学工学部機械工学科 本文へジャンプ
現在の研究テーマ

1.光の局在,拡散

 ポテンシャルが原子から原子へランダムに変化する不規則系において電子の波動関数は局在し,空間的に狭い領域に閉じ込められる.同様のことがランダムに大きさの異なるコアからなる不規則導波路系においても起こる.光は1個のコアを伝わり,周囲のコアへほとんど広がらない.一方,コアの大きさが導波路軸に沿ってランダムに変化する導波路系において光は拡散する.導波路系における光の局在,拡散の物理的,数学的なメカニズムの解明に取り組んでいる.

2.光の散乱

 多数のコアと単一のクラッドからなるイメージファイバの端面にレーザ光を照射するとコア配置を反映した回折像を容易に見ることができる.その回折像はレーザ光の偏波にほとんど依存しない.イメージファイバの端面による光の散乱現象の偏波依存性の理論的な解明に取り組んでいる.

3.光の回折

 回折格子へ平面波が入射すると離散的な方向へ回折を生じ,回折波は平面波の離散的な和として表される.エッジ形状が周期的に変化する半平面に平面波が入射すると回折格子と同様に離散的な方向に回折が生じると予想される.その回折波の表現とふるまいの理論的な解明に取り組んでいる.