私の研究テーマは,「3次元立体の寸法表示方法」です. このテーマで研究を始めて3年目となりました.この研究の目的は,三面図と立体図の両方をディスプレイ上に表示し,三面図あるいは立体図の寸法値を変更することで,それぞれの形状を変更できるパラメトリックCADの開発です.
では,何故,立体図に寸法を表示する必要があるのか,という疑問を持ちませんか? 三面図から立体図を復元する際には,三面図の様々な情報が失われた形で立体図として表示されます.この失われてしまった情報を補うために,立体図に寸法を表示する研究を行っています.
寸法情報を立体図に表示する方法を検討していくなかで,昨年度はVRML言語を利用して,立体図に寸法情報を表示しました. (詳細は,こちらを見てください) 本年度は,昨年度,課題として残った事柄について解決策を検討すると同時に, 機械部品を表現するには必ず必要になってくる 曲面をソリッドモデラで表現する研究を進めています. ここに示してある図は,2次有理ベジェ曲面の四角形パッチです. 今後,2次有理ベジェ曲面の次数上げを行い,3次有理ベジェ曲面の四角形パッチを 表現するプログラムを作成する予定です.