主人公になろう。

工学部 機械工学科

自分で考えて決めたことなら失敗はすべて、成果につながる。自分で考えて決めたことなら失敗はすべて、成果につながる。

[自分たちで企画した電動スケートボードを実現。パーツも自ら設計し、金属用3Dプリンターで造形。]「足での操作には限界がある」「モーターの力をうまく伝えるには?」「このパーツじゃダメだ」自分たちで企画した電動スケートボード製作のなか、問題にぶつかりながら分析・解決能力を培っていく。機械工学科では、金属用3Dプリンターも活用した「機械創成工学実習」で自主性ある学びを支えます。[自分たちで企画した電動スケートボードを実現。パーツも自ら設計し、金属用3Dプリンターで造形。]

「足での操作には限界がある」「モーターの力をうまく伝えるには?」「このパーツじゃダメだ」自分たちで企画した電動スケートボード製作のなか、問題にぶつかりながら分析・解決能力を培っていく。機械工学科では、金属用3Dプリンターも活用した「機械創成工学実習」で自主性ある学びを支えます。

STORY

工学部 機械工学科 4年
M.T.さん

モノづくりにつながる機械工学をしっかり学べる環境。

机やクーラー、自動車など、機械工学の知識は、身の回りのさまざまなものに活かされています。小さな頃からブロックでロボットをつくったりするのが好きだったこともあって、モノづくりにつながる機械工学を学びたいと思いました。そのなかでも大阪電気通信大学を選んだのは、先に入学していた兄からいろいろと話を聞いていたから。取り組む内容や施設は、大規模大学にもひけをとらないということだったので、ここでじっくり基礎から学ぼうと考えました。

結果には必ず原因がある。
4力学を活かし実習。

入学後は製図やCAD、力学などについて学びました。特に機械力学、材料力学、熱力学、流体力学の「4力学」の実験はとても楽しかったです。力学の実験では、「たまたまそうなった」は絶対にありません。結果には必ず原因があり、そこにたどり着くための理論を学んでいきました。実際に電動スケートボードを製作した「機械創成工学実習」でも、「静止した状態から始動するにはどのぐらいの力が必要か」など、力学の知識をもとに計算しながら取り組めたと感じます。

「うまくいかない」そのたびに工夫を重ねて完成へ。

「機械創成工学実習」では、「何をつくるか」という企画から、設計・製図、部品の調達、製作、プレゼンテーションまですべて自分たちで進めていきます。今回の電動スケートボードも、チームのみんなで決めました。最初は某探偵アニメのスケボーのように足だけでの操作を考えたのですが、ボード上面のスペースが足りず、アクセルは手元のリモコンで調整する形を採用しました。このリモコンは、市販の電動ドライバーの信号発信装置を流用しています。いろんな問題にぶつかるたびに、限られた予算と時間のなかでいかに工夫するかがポイントでした。特にモーターの力を車輪に伝える駆動系は苦労しましたが、オリジナルの部品を自分たちで設計・製図して、3D造形先端加工センターの金属用3Dプリンタで造形したりして解決していきました。実際に完成したときは、本当にうれしかったですね。みんなで踊ってましたよ(笑)。

機械もチームも、その力をあまさず伝えていきたい。

卒業後の就職先では、貨物車両をはじめとする機械の設計に携わる予定です。「機械創成工学実習」では、チーム内の作業を割り振る監督的な役割を担当したのですが、その人に適した作業を割り振ることの重要さを感じました。まずは、そうしたリーダー的な視点を持って任された仕事に取り組んでいき、いずれはチームを回していくポジションを目指していきたいと思います。チームがかみ合って効率よく回ると、とても気持ちがいいんです。いろんなパーツを組み合わせてうまく力を伝えていく、機械工学の考え方に似ているからかもしれません。

「機械創成工学実習」とは?「機械創成工学実習」とは?

「機械創成工学実習」では、5名程度の少人数グループで、基礎的な力学を応用したモノづくりを体験します。入り口である「企画」「設計・製図」から「部品の調達」「製作」を経て、「ハードウエアの実現」まで一貫して体験することで、実際のモノづくりのノウハウを学び、その楽しさを実感することができます。また、1年の締めくくりには、作品のプレゼンテーションも実施します。

- これまでに開発した主な作品 -

■ピッチングマシン
■カート
■電動自転車
学生のモノづくりを支える
「3D造形先端加工センター」
3D造形先端加工センター

日本の大学において教育用途で初めて「金属光造形複合加工機」を導入。「5軸制御立形マシニングセンタ」「金属光造形複合加工機」「3Dプリンタ」「ワイヤ放電加工機」などの最先端機器をワンフロアに揃え、学生の「やってみたい」を実現するために、元エンジニアの常駐技術指導員が実習をサポートしています。

導入授業「機械工学入門」

1年生前期に開講される「機械工学入門」では、3D造形先端加工センターの見学・体験を実施。各種工具や加工機の名称、各種機器使用時の加工面の違い等、加工機の特徴を基礎から学び、工具の動きや加工現象への理解を深めます。
これによって学生は、低年次から機械工学のさまざまな講義・演習・実験・実習等で3D造形先端加工センターを活用していくことが可能に。研究用途ではなく、あくまでも「教育用途」で導入した最先端機器だからこそ、その充実した環境を、それを活用するための知識・技術とともに提供しています。