Λハイパー原子核の生成については,(π+,K+)反応,(K−,π−)反応および(γ,K+)反応について,各種の核波動関数を用いて,それぞれ特徴的な終状態の生成断面積と角分布の算定をおこなった。そのさい,スピン反転する相互作用と反転のない相互作用をともに考慮して詳細な理論計算をおこない,実験データとの比較でも望ましい結果を得た。ハイペロン-核子間相互作用のスピン・テンソル成分への分解を実行して,モデルによる各成分の性質が多粒子系のハイパー核構造の特徴にどの様に表れるか関連を調べた。高エネルギー研や米国Brookhaven国立研の実験(計画)に対応して,ストレンジネスが−2のハイパー核を生成する(K−,K+)反応の断面積と励起関数の計算をおこない,できるΞ粒子のΞp→ΛΛ転換幅を予測して,他の関連計算と比較した。シングルおよびダブル・ハイパー核の弱相互作用による中間子型崩壊確率(寿命)に加えて,非中間子型崩壊モードに関する試行計算を少し大きなハイパー核についても行なっている。
国際会議での組織委員,実行委員,論文委員等
- The APCTP( Asia Pacific Center for Theoretical Physics)
International
Workshop on Strangeness Nuclear hysics(Feb.19-22, 1999, Seoul) (組織委員会共同議長)
- JLab Sponsored Workshop on Hypernuclear Physics with Electromagnetic Probes
(Dec.2-4, 1999, Hampton/Virginia) (組織委員)
- International Conference on Hypernuclear and Strange Particle Physics
(Oct.16-20, 2000, Torino) (国際諮問委員)
- International Symposium on Hadrons and Nuclei (Feb. 20-22, 2001, Seoul)
(国際諮問委員)
学術雑誌の出版編集委員等
- Physical Review C (American Physical Society) (Editorial Board 2000-)
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