メカトロニクス
本学科は、「メカトロニクス」とよばれる、“機械を自在に操る”ための電気と機械を融合
した技術分野のエンジニアを育成することを目的としており、現在の産業界のニーズにマッチしたユニークな学科です。
機械を自在に操る
自動機械の代表である“ロボットを自在に操る”ためには、何が必要でしょうか?
ここで“ヒトが机の上のリンゴを取る”動作を考えてみましょう。
すなわち、目(受容器)を通した視覚情報が脳に送られ、脳は机の上のものがリンゴであると認識し、
さらにその3次元位置の情報を獲得します。つぎに、脳から手の筋肉(効果器)に信号が送られ、
手を動かしてリンゴを取ります。
これらのヒトの機能をロボットでは何に置き換わっているのでしょうか?

図1のように、受容器はセンサに、脳はコンピュータに、そして効果器はモータなどのアクチュエータに対応します。 ロボット本体は機械でできていますが、センサからの電気信号が信号処理されコンピュータに送られ、 判断、認識などの情報処理が行われます。さらに、コンピュータからの電気信号を受けてアクチュエータが目標とする 動作を行うことになります。 このように“ロボットを自在に操る”ためには幅広い知識が必要となるのが分かるでしょう。
機械はメカトロニクスで動く
ロボットに限らず、自動車、航空機、カメラ、自動改札、フライトシミュレータなど現在では、
ほとんどの機械がメカトロニクスで動いています。
何を勉強すればいいのか
“機械を自在に操る”には、基本的に機械だけでなく、電気・電子や情報・コンピュータの知識が要る
ことが理解できたでしょう。さらに、センサなどの計測技術に加えて、機械をスムーズに動かすために
制御技術も勉強しておかなければ、機械を自在に操ることはできません。
電子機械工学科では

図2に示すように、「機械」、「電気・電子」、「計測・制御」、「情報・コンピュータ」の融合した 技術分野がメカトロニクス(電子機械工学)です。本学科では、入学から卒業までに学生諸君が、 電子機械工学の基礎的知識を獲得し、新しいことを自ら学ぶ能力を身につけ、問題解決の方法を習得し、 さらに21世紀の技術者に必要な柔軟な考え方ができることを到達目標とする教育を行います。