山本研究室 大阪電気通信大学工学部機械工学科 本文へジャンプ
大阪電気通信大学 工学部 機械工学科
山本研究室


本研究室では,複雑流体と呼ばれる,流体内部に原子・分子レベルよりも大きな内部構造を持つ流体の流動現象を,実験と数値解析の両面から研究しています.

複雑流体の一例として,高分子流体,界面活性剤溶液,液晶,コロイド粒子分散系,エマルションなどがあり,複雑流体を原料とする製品として,プラスチック成形品,繊維強化複合材料,液晶ディスプレイ,ペイント,化粧品,食品ペースト,機能性コーティング剤などが挙げられます.

このような製品を成形加工したり,使用する際に,複雑流体の流動が現れます.そのときの流動挙動や流動誘起構造の変化が,成形プロセスの効率や製品品質,機能性の発現に大きく影響するため,複雑流体の流動メカニズムの理解と制御が重要になります.

また,本研究室としては,微生物分散流体の流動解析や流れ中のバイオフィルム(水場のヌメヌメがその一例です)の成長現象の数値解析も行っています. これらも,周囲環境に応じて挙動を変化させ,ある種の流体内部構造を作る系として見れば,複雑流体の一種と言えるかも知れません.そのような観点から,複雑流体の流動解析手法を応用して,これらの研究も行っています.