豊かな人間性と工学の知識を備えた理学療法士を養成

 医療技術や医療機器の高度化にともない、理学療法士に求められる知識や技能もハイレベルに なっています。大学で学んだ知識が、医療現場に出た頃には時代遅れとなってしまわないように、理学療法学科ではリハビリテ-ションの「今」を身につけることはもちろん、今後ますます必要とされるー工学の知識も得た「NEXT理学療法士」を育成します。

理学療法士とは?
理学療法士とは?

運動機能に障害のある人や、障害の発生が予想される人に対し、障害の悪化や発生を予防するための運動療法、日常生活で必要な基本的な動作練習、電気や温熱、マッサージなどの物理刺激を用いた治療を行うリハビリテーションのスペシャリストです。

教育方針

アドミッション・ポリシー
理学療法学科が入学者に対してどのような学生像を望むか

  • 人を助けることや自身のやりがいについて、主体的に考え、積極的に取り組むことができる人
  • これまでの知識を基に、自由な発想によって新たな価値を創造することができる人
  • 高等学校までの履修科目のうち、「国語(国語総合)」を学び、話すこと・聞くこと、書くこと、読むことの基礎的・基本的な知識・技能を身に付けている人
  • 高等学校までの履修科目のうち、「英語」を学び、話すこと・聞くこと、書くこと、読むことの基礎的・基本的な知識・技能を身に付けている人
  • 事象を数学的に考え、表現する能力を育成するために、数学について基礎知識を身につけている人
  • 自然の事物・現象について、科学的に探求する能力を育成するために、物理、化学、生物の中で1科目以上について基礎知識を身につけている人
  • 情報や情報技術に関する科学的あるいは社会的な見方や考え方を育成するために、情報の科学、社会と情報について基礎知識を身につけている人

カリキュラム・ポリシー
建学の理念や教育目的に基づき、それらを具現化するカリキュラムのしくみ

理学療法学科は、ディプロマ・ポリシーに基づき、次のような教育課程編成方針を定めています。

獲得すべき力
  • 多様化し、高度化、専門化する医療技術に対応可能な人間力
  • 理学療法士として必要な基礎及び臨床医学の専門知識
  • 対人援助職として対象者の声を「聴く」ことができ、共感し理解しあえる双方向のコミュニケーション力
  • 理学療法分野の全体にわたる基礎的な事項の概要を説明できるプレゼンテーション能力
  • 理学療法士の社会的役割を理解し、実践できる責任感
学修内容
初年次教育 医療の専門職としての理学療法の概要を学ぶとともに、基本的な学習態度を身につけ、解剖学、生理学、運動学などの基礎医学で基礎的な医学知識を学習し、専門科目の基礎を固めます。見学実習により、臨床現場での理学療法士の業務を理解し、キャリアデザインで修得した考え方を確認し、職業的なモチベーションを高めます。 また、基礎専門教育で工学的な知識を用い,医学領域での意味を学びます。
教養教育 総合科目では、幅広く人間に対する理解を深め対人援助職として多様な価値観に対応できる能力を養います。語学科目では、外国語教育に加え専門科目での用語の理解が円滑に進むよう医学英語を学びます。
基礎専門教育 基礎生体数学、基礎生体物理学、基礎生体解析学などにより、理学療法学の基盤の領域を修得するために必要な工学的基礎知識を学び、その後の専門科目の修得の基礎力を身につけます。
専門教育 臨床医学などで、医学の専門知識を修得します。運動系理学療法学演習や神経系理学療法学演習、老年系理学療法学演習などで、幅広い領域の理学療法の知識を学びます。理学療法評価学演習では、ヒトの障がいを把握し、治療に直接結びつく問題点の抽出などの技術を学びます。リスク管理学で、臨床現場で、対象者の安全を確保し、リスク回避のための基本的な考え方や対処方法などを学びます。
学外で行われる臨床実習では、学内で修得した基本的技術を試行するとともに、対象者の情報の収集・分析能力を養います。また、他の医療職とのかかわりを体験し協調的な態度を身につけます。その後、実習成果の発表を通して、自身の体験や考えを表現するプレゼンテーション能力を養います。
卒業研究活動を通して、問題解決の手法を体験するとともに、その成果をまとめ、発表する能力を身につけます。
キャリア教育 キャリア形成群を設け、アカデミックライティングで専門領域での作文技術やプレゼンテーション能力を養います。理学療法キャリアデザインなどで、対人援助職として要求されるコミュニケーション力,医療職としてのマナー等を身につけます。
理学療法士国家資格 厚生労働省指定科目を開講しています。また、基礎科目から、国家試験問題レベルの理解が進むよう指導します。
国家試験に向けて、基礎科目の学外模擬試験、4年次においては、学内模擬試験、学外模擬試験、e-learningを積極的に利用し、資格取得の支援をおこなっています。
教育方法

学生が主体的に学習する支援ツールOECU MyPage等を利用し目標を明確化し、自らの学修の振り返りを行います。また、記載内容に対して、グループ担任や指導教員がコメントを返します。
2年生から各研究室に配属し、少人数での指導を行います。
演習科目、実習科目では、TA制度を導入し、きめ細かい技術的指導を行います。

学修成果の評価

修学要綱に定めるGPAを用いて、修学指導を行います。また、学習効果測定グラフをOECU MyPage 上で提示します。
理学療法士としての知識や技術を確認する実力テストを実施します。

学修成果の評価

理学療法学科の卒業生は、以下の進路を選択しています。
大学院進学(博士、修士)(研究者、医療系教育機関の教員)
医療職(理学療法士)(高度医療機関、地域医療機関)

ディプロマ・ポリシー
理学療法学科では、以下の3つの領域で必要とする能力を修得した者に対して「学士(理学療法学)」の学位を授与します。

知識・理解
  • 理学療法士として、保健・医療・福祉の各領域の業務に従事できる専門知識を有している。
  • 臨床医学において専門職(理学療法士)としての基礎知識・専門知識を有している。
  • 理学療法士国家試験に合格するレベルの総合的知識を有している。
汎用的技能
  • チームワークアプローチを基本とするリハビリテーション医療のスタッフとして協調的に業務に参加するコミュニケーション能力を身につけている。
  • 医学のみならず工学的な基礎知識と思考能力を身に着けている。
態度・志向性
  • 豊かな人間性を持つとともに、責任感、倫理観、奉仕の精神などの医療従事者としての基本的な考え方を備えていること。
  • 対人援助職、社会人としての基本的な態度を身につけている。
  • 臨床的経験から自身の有する知識・技術を常に向上させようとする積極的な態度を身につけている。
  • 科学的な思考力を有し、粘り強い意思をもって行動し、問題解決に取り組む力を有している。
総合的な学習経験と創造的思考力

主な実習施設

京都大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院、和歌山県立医科大学附属病院、京都府立医科大学附属北部医療センター、 大阪府立急性期総合医療センター、兵庫県立リハビリテーション中央病院、関西医科大学附属病院、関西医科大学香里病院、独立行政法人 国立病院機構 南京都病院、 独立行政法人 労働者健康安全機構 神戸労災病院、独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院、日本赤十字社 大津赤十字病院、 日本赤十字社 大阪赤十字病院附属大手前整肢学園、社会福祉法人 恩賜財団 大阪府済生会吹田病院、社会福祉法人 恩賜財団 済生会和歌山病院、 社会福祉法人 恩賜財団 済生会奈良病院、医療法人 警和会 大阪警察病院、医療法人 警和会 北大阪けいさつ病院、八尾市立病院 など

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