大阪電気通信大学 寝屋川キャンパスOECUイノベーションスクエア完成

大阪電気通信大学では、新たな時代の学びに向けて、
寝屋川キャンパスをリニューアル。

「オープンな研究室で、専門外の新たな学問に触れ、
研究のイノベーションを起こしたい。」

そんな想いから、OECUイノベーションスクエアと名づけ、
2022年3月に竣工しました。

人が自然と集まる空間で、
これまでにない価値とコミュニケーションを創出。
学びの形を進化させていきます。

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OECUイノベーションスクエアにつながる広場は、学生を対象としたコンペティションの最優秀作品をもとにデザインしました。

  • バスケットゴール

  • 円形広場

PICK UP SPOT

学生たちが考えた広場のコンセプトは、「過去のものを活かし未来へつなぐこと」。学園祭のステージとしても親しまれてきた円形広場をよみがえらせ、にぎわいを継承するとともに、バスケットゴールも受け継がれています。

MESSAGE

人が集い、
多様な可能性が拓けていく場所へ

2018年秋より続いたリニューアル工事も関係者各位の多大なるご協力を賜り、広場の完成をもって完了となりました。目の前に広がる円形の広場は開放的な印象です。開けた空間に、学生のこれからの展望が明るく拓けるような可能性を感じます。芝生はまだ養生中で立ち入ることはできませんが、実際に踏み入れる日が楽しみです。また地上から離れた渡り廊下からの眺めも良く快適です。この広場のデザインはコンペ形式で学生の企画提案を受けて決定したもので、学生自身が使いやすいようになったと思います。この広場において学生・教職員が相集い、多様な視点で交わる憩いの場所として、また大学祭などの自主活動の場として、有意義に活用してもらえればと考えています。

学長 塩田 邦成

広場コンペのプロセス&舞台裏

学園80周年記念事業として、新しく寝屋川キャンパスに設置する広場に関する案を学生から募集し、2021年から2022年にかけてコンペを開催しました。受賞チームの声をもとに、そのプロセスと舞台裏をご紹介します。

  • 寝屋川キャンパス広場コンペティション

    なぜ広場コンペは始まったのか?

    学生たちの広場を、学生を起点につくる

    学生たちに、大学のこれからの姿を自分ごととして捉え、興味や愛着を育んでもらうとともに、
    多くの人に向けて自分の考えを伝える機会や、企業とのモノづくりを体験する機会を提供したいという思いから、コンペの開催に至りました。

  • オリエンテーション

    2021年10月18日

    本学の学部生・大学院生を対象として、広場コンペの募集がスタート。
    特設Webページも公開され、コンペの主旨や評価ポイント、提案の要件などが開示されました。

    • 卒業設計展の代表も務める慌ただしい日々の中、
      ひとりでは難しいけど絶対に参加したいと考え、他の2人に声をかけました。

  • 1次審査

    2022年2月9日

    学生から自由な提案を募り、「広場のコンセプト」を重視した審査を行いました。書類による1次審査を8組の案が通過しました。

    • 1次審査は、手書きの製図でアイデアを形に。
      卒業設計展の初日と提出が重なるというハードな日程も、
      「大学に残せるものをつくりたい」という思いでやり遂げました。

  • 2次審査

    2022年3月9日

    審査委員へのプレゼンテーションや質疑応答を行い、受賞者を決定。紙の図案に加えて、模型をつくってプレゼンに臨むチームも見られました。

    • 普段建築を学んでいない人も、
      模型ができあがると集まってきてザワザワしていました。

    • どのチームよりも大きな模型と、どこもつくっていない動画。
      「つくり込み過ぎたかな?」というくらい、
      とことん準備してプレゼンに臨みました。

  • 最終結果発表&
    ワークショップ

    2022年3月18日〜

    最優秀賞作品に選出されたチームは、建築学科の教員やコンペに参加した学生、設計・施工担当の竹中工務店とともに、具体的な実施案を検討するワークショップを行い、提案を形にしていきました。

    • 竹中工務店の方とのワークショップでは、
      たった1本の線が、そこを行き交う人の動きも視線も、
      建築コストまでも大きく変えてしまうことを学びました。

COMMENT

寝屋川キャンパス広場
完成記念コメント

「承前啓後」 学生の活動の場であった既存の円形芝生広場や中庭ステージを継承した、求心性を持つ円形芝生ステージを主体とした広場を提案しました。大学の伝統が時代とともに移り変わりながらも引き継がれることを想い、「まっさらのキャンバス(広場)」に大阪電気通信大学らしさを描いていただけることを願います。

【広場コンペ 最優秀賞チーム代表】
大学院 工学研究科 工学専攻
建築学コース 2年

武田 剛さん

PROFESSIONAL VOICEプロは学生の提案をどう形にした?

円形広場の案を活かし、新たな賑わいのシンボルへ

学生の思いが詰まった案をベースにして、J号館の食堂・ラウンジ・エントランスとの一体性、渡り廊下やデッキからの視線、イノベーションスクエアからの動線や視線、南側運動施設との連携など、周辺の景観や機能の要素を加えて実施設計を行いました。コンペ案から引き継いだ円形広場は、キャンパスの「公の孔」として、すり鉢状の形が自然に人を引き込み、新たなにぎわいのシンボルとなりました。

株式会社 竹中工務店
東京本店 設計部 第3部門第2グループ長

宮本 聡子さん

フロアマップ

OECUイノベーションスクエアは竹中工務店に設計・施工いただきました。
各階のフロアマップをクリックすると、実際設計に携わった竹中工務店 担当者からの解説をご覧いただけます。

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OECUイノベーションスクエアのヒミツ
1階のEASTエリアに
設置された木製家具。
不思議な穴が開いていますが
実は…(答えはこちら)
大規模リニューアルレポート