RESEARCH松居研究室の研究テーマ
リハビリテーションを軸に,ヘルスケアとのシナジー効果創出,さらにはスポーツ,ゲーム応用を目指して研究・開発を進めています.
主に使用する技術は,信号処理,バーチャルリアリティ,生体信号計測(筋電図,脳波,電気刺激に対する反応など),ロボティクスなどです.
ここで紹介しているのは一例です.学会や論文で発表したものを紹介しています.
Physio avatar EB一人称アバターを用いた筋電図バイオフィードバック
筋電図(EMG)をインタフェースにした一人称のアバターを開発しています.EMGからアバターの関節角度を計算することで,EMGでアバターを操作でき,まるで自分自身の身体が自分のものとは違うものになったような体験が可能になります.このアバターを体験することがニューロリハビリテーションになるのではないかということを確認していく研究しています.
機能的電気刺激電気刺激を用いてヒトの身体特性を取得する研究
ヒトは電気を流されることにより強制的に筋が収縮して運動が生じますが,その電気と運動の関係をモデル化することで,ヒトの神経や筋骨格系の特性をデジタルで再現して,アバターに移植しようとしています.また,この技術で得られるパラメータが,サルコペニア肥満等の疾患の診断に役立てられないかを研究しています.
Pseudo-Haptics錯覚を用いて「重さ」を感じさせてリハビリテーションに応用する研究
ヒトは,持ち上げようとする物体が「思ったより動かない」場合に「重い」と感じます.これをPseudo-haptics(疑似触覚)といいますが,これはニューロリハビリテーションにおいて重要視される「内部モデル」に起因していると言われています.Pseudo-hapticsと内部モデルの関係を研究し,新しいリハビリテーション技術を開発するための研究をしています.
アバター+触覚刺激触覚刺激を与えることで仮想空間のアバターに適応しやすくなるかを確認する研究
仮想空間におけるオブジェクトとのインタラクションに触覚フィードバックを併用したときのヒトの適応過程から、ヒトの知覚特性を明らかにし,リハビリテーションのための介入技術を開発することを目指しています.
錯覚を用いたリハビリテーション錯覚を用いて「自身が動いた」と感じさせてリハビリテーションに応用する研究
PC上に表示されるアバターを,触覚刺激を併用することで自分自身の身体だと勘違いさせることで,そのアバターの運動を自分自身の運動と勘違いさせ自分が運動した気にさせるという研究をしています.「自身が運動している」という感覚はリハビリテーションにおいて非常に重要な感覚です.