RESEARCH

クリエイティビティ×テクノロジーを
実現する研究

時代を先取する創造性と
最先端技術を駆使して
社会の課題に挑み続ける
本学の教員たち

BIMの先端研究で
建築を変えてゆく

建築専攻

飯島 憲一教授

IIJIMA Kenichi

デジタル空間に建物を構築し、建築に関するあらゆる情報を集約できるプラットフォームがBIM。設計・施工から完成後の維持管理までの情報を関係者全員で共有でき、生産性の向上に直結します。飯島教授は、この米国生まれのBIMが日本に上陸した当初より、BIM技術の研究・開発と国内での発展・普及に尽力。今後も業務効率化のみならず、安全性や環境への配慮、エンドユーザーの満足度など、あらゆる面で建築の質の向上に繋がる、最先端のBIM活用のあり方を追求し続けます。

パソコン

設計段階から永続的な維持管理まで、建物に関わるすべての人の間での情報共有や意思疎通が円滑に。これからの建築を変えていく、最先端技術の普及と発展の鍵を握る研究を進めていきます。

人々に長く愛される
建築を

建築専攻

北澤 誠男准教授

KITAZAWA Masao

20世紀の建築は経済発展やデザインの新しさを追求するなかで建築物の寿命を縮め、解体廃棄物の大量排出といった問題も引き起こしました。これに対し北澤准教授は「歴史性や地域性を重視した建築」への転換に向けた研究を進めています。例えば土地の歴史や特性を読み解いて建物のデザインに反映させることにより、地域の人々に愛され、長く残される建築物の実現をめざすといった取り組みを推進。学生たちにも設計のノウハウ以上に建築と向き合う「マインド」の重要性を説いています。

建築

全国の設計コンペで入賞した北澤研究室の学生作品の例。こうした学生たちの活躍の理由として「技術だけでなく設計に向き合ううえでの根本を伝えてきたことが大きい」と北澤准教授は考えます。

耐震・制振性能を
実験で楽しく追求

建築専攻

北尾 聡子准教授

KITAO Satoko

構造設計は「絶対」とは言えません。どれほどシミュレーションや実験を重ねても、本当に正しいかどうかは実際に建ててみないとわからないというのが現実。でもだからこそ「そこに至るまでにどんな現象があるのか」を学び、「本当に正しいか」を確かめる楽しさやわからないことに向き合うことが大切だと北尾准教授は考え、耐震性能や制振性能の根拠となる数字を示すことができるシミュレーションや実験の手法について、研究室の学生たちとともに手を動かしながら追求しています。

耐震・制振性能実験

例えば地震の揺れに対してどのような構造が求められるかをシミュレーションで解析し、構造実験棟での実験で検証。学生たちは「自らの手で確かめる面白さ」を体感しながら学んでいます。

既成概念を超える
空間づくり

空間デザイン専攻

梅原 悟教授

UMEHARA Satoru

人が本当に心地良いと感じる空間を求めるには、当たり前と思っている既成概念を疑うことも必要だと梅原教授は考え、建物の機能やそれぞれのプログラムが持つイメージにとらわれない空間デザインの在り方を追求しています。また建築家としてヨーロッパで10年以上、数多くの国際的な建築の設計に携わった経験を活かし、これまでになかった新しい暮らしの楽しみ方や価値の発見へと繋げていきます。そして学生にも広い視野や柔軟な発想力を養う海外留学や研修を推奨しています。

部屋

梅原教授が設計した住宅。家族との時間を過ごすLDKを中心に上階や段差のあるロフトも含め開放的に繋がることで一体化されたワンルーム的スペースが特徴的なデザイン。(撮影:市川靖史)

よりよい社会を
デザインで実現

空間デザイン専攻

深川 礼子教授

FUKAGAWA Ayako

さまざまな建築設計・空間デザインやまちづくりの実務に携わってきたなかで、深川教授が最も大切にしてきたのは「よりよい社会」への貢献。例えば公共施設などのプロジェクトでは、地域の人々も巻き込んでその地域の未来について一緒に考え、「地元の木材を活用できないか?」といった「作っていくプロセス」も含めた提案を自治体に進言。大学の研究室でも、学生たちとともに「それを作ることでどんな社会を作れるか」に重きをおいた都市空間や建築のデザインを突き詰めていきます。

建築

深川教授が設計した「六甲最高峰トイレ」。周辺の山並みに呼応するように折れつながる木の屋根が、大きなベンチの上に軽々と浮かぶのびやかなレストスペース。(撮影:小川重雄)

コンピュータ
グラフィクスで作り出す
新たな建築の風景

空間デザイン専攻

太田 琢也准教授

OTA Takuya

これから建築設計する建物や空間を、具体的なイメージに表現するのが建築ビジュアライズ。プレゼンテーションなどの場で、発注者に設計の意図や意匠、色彩、素材の雰囲気を適切に伝える「お見合い写真」だと太田准教授は話します。デジタル技術の進化でCG、アニメーション、VRなど多様化するツールをどう使うか、人の認知パターンの理解もヒントにしながら、相手に最も刺さる表現を追求。建築や空間が創造する新しい風景への高揚感や期待感まで表現できるビジュアライズの可能性を探ります。

まちづくり

太田准教授が制作した「blue moment」。夕焼け後にわずかな時間だけ訪れる美しい青い世界の空気感を表現するべく、オフィスビルの見上げカットを印象的な青色で仕上げた。

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