理事長挨拶

[理事長]成瀬 淳

「人間力」と「技術力」を
備えた人材育成を

社会のグローバル化やデジタル化の進展は、今世紀になって年々加速をしてきています。GAFAに代表されるようなIT企業が世界を大きく変えていくように、その変化のスピードは速さを増してきています。情報通信技術の進展もめざましく、ハード技術とソフト技術の両面での進化により情報ネットワーク基盤も高度化し、IoTや人工知能やビッグデータ解析といった新たな技術領域がさらなる社会的変化を起こしつつあります。学園にあっては、まさにそういった社会の潮流を捉えた迅速な変革が求められる時代になってきています。

本学園は、1941年に当時の先端技術領域であった電子工学や通信工学といった電気通信技術の学校として発足し、1951年に高等学校を、1961年には大学を設立いたしました。高等学校のスタートは電子工業科でしたが、その後、普通科を加えてコース選択の幅を広げるとともに、現在では大阪電気通信大学の学びに直結したコースも備えています。また、大学においては工学部電子工学科を設立の後、1962年には同学部通信工学科を開設し、その後も領域を広げつつ、現在では5学部(工学部、情報通信工学部、医療福祉工学部、総合情報学部、金融経済学部)15学科、大学院3研究科8専攻からなる「技術系総合大学」に成長して参りました。この間、学園の総力を挙げて「人間力と技術力を兼ね備えた人材の育成」をミッションとした「実学教育」に邁進し、高等学校で2万7千名、大学で5万2千名を超える卒業生を社会に送り出し、多くの同窓生の方々が社会のいろいろな場で幅広く活躍されていることは、本学園にとっての大きな誇りであります。

2021年に創立80周年を迎えるにあたり、昨年秋に新たな学園のシンボルマークとタグラインを制定し、これまで以上に情報教育を進化させ、AI・IoT時代の新たな実学教育をめざすことを発信しました。具体的活動のひとつとして、ICT社会教育センターを新設し自治体の教育委員会とプログラミング教育の連携協定を締結し、本学の学生や教員が教育現場で小中学校教員向けのプログラミング講習を開始しています。また寝屋川キャンパスにおいては大規模なリニューアル工事を進めており、中心部に建設する新棟は、人々が集うパサージュを設けてオープンな空間を創出し、これまでにない学部・学科の枠を超えた自由な交流を実現できる研究室とします。キャンパス内のコミュニケーションを活性化し、新たな成長につながる学びの環境を創り、人間力と技術力を備えた学生の育成を進めてまいります。

さらには、2020年4月には医療福祉工学部を医療健康科学部(※)、医療福祉工学科を医療科学科(※)と名称を変更し、今まで培ってきた医療・スポーツの学びにこれまで以上に情報教育の学びを加え展開・進化させるなど、これからも新しい期待とニーズへの対応を進めてまいります。
そして、大阪電気通信大学高等学校においては、大阪電気通信大学との連携をより強化するとともに、IoT関連の教育を充実させるなど高校の魅力を高める活動を進めてまいります。

本年も社会の進化・変化に対応できる学生・生徒を輩出すべく、全教職員とともに一丸となって学園運営に邁進してまいります。引き続き皆様のご理解と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

※2020年4月名称変更。