理事長挨拶

[理事長]成瀬 淳

「人間力」と「技術力」を
備えた人材育成を

社会のグローバル化やICTの進展は、これからもますます加速してまいります。IoTや生成AIなど情報技術の進化は激しく、DXと呼ばれているような社会的変化も起こっています。また、少子化のスピードは想定以上に加速しており、学園にあっては、まさにそういった社会の潮流を捉えた迅速な変革が求められる時代になってきています。

本学園は、1941年に当時の先端技術領域であった電子工学や通信工学という電気通信技術の学校として発足し、1951年に高等学校を、1961年には大学を設立しました。高等学校のスタートは電子工業科でしたが、その後、普通科を加えてコース選択の幅を広げ、大阪電気通信大学の学びに直結したコースも備えています。また、大学においては工学部電子工学科を設置後、1962年には同学部通信工学科を設置、その後も領域を広げつつ、現在では5学部(工学部、情報通信工学部、建築・デザイン学部、医療健康科学部、総合情報学部)13学科4専攻、大学院3研究科3専攻からなる「技術系総合大学」に成長して参りました。この間、学園の総力を挙げて「人間力と技術力を兼ね備えた人材の育成」をミッションとした「実学教育」に邁進し、高等学校で2万9千名、大学で5万8千名を超える卒業生を社会に送り出し、多くの同窓生の方々が社会のいろいろな場で幅広く活躍されていることは、本学園にとっての大きな誇りであります。

15年ぶりの新学部として開設した「建築・デザイン学部」に続き、2025年4月には「健康情報学部(仮称・設置構想中)」を開設する予定です。「医療工学専攻」「理学療法学専攻」「スポーツ科学専攻」の3専攻を設置し、本学の強みであるICTを医療・スポーツ分野に組み合わせた新しい学びを展開してまいります。

また、大阪電気通信大学高等学校においては、2年生と3年生を対象に高大連携授業の充実を図り、大阪電気通信大学との連携をより強化するとともに、高等学校の魅力を高める活動をさらに進めてまいります。

本年も社会の進化・変化に対応できる学生・生徒を輩出すべく、全教職員とともに一丸となって学園運営に邁進してまいります。引き続き皆様のご理解と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

[理事長]大石 利光