ゲームのシナリオやディレクション、コミック原作など多彩な分野で創作活動を行ってきた、いしぜき教授。eスポーツプロジェクトやユニークなゲームイベントなどの仕掛けを通して、クリエイターを育てる環境を整えています。ゼミ卒業生からは、漫画家やアニメ監督なども誕生しています。
いしぜき研究室は、本学が2018年から全学的な取り組みとして推進している「eスポーツプロジェクト」のリーダー役を担っています。プレイヤーの育成・強化だけでなく、大学間交流戦などイベントの主催、その実況・配信などまで含む総合的なプロジェクト。
いしぜき教授自身の「eスポーツに関連する幅広い人材を育てることで、産業としての成長を支援したい」という思いが反映されています。学内には専用スタジオを設置。以前から活動していた「大阪電気通信大学中継チーム(電chu!)」という学生プロジェクトの活動と合体し、本格的な動画配信の機材を使ってeスポーツイベントの中継を行っています。2023年4月頃からは企業とコラボレーションした新たな活動も本格的に始まる予定です。
いしぜき教授がクリエイターとして人を楽しませ、驚かせるコンテンツを生み出してきた経験は、研究室でのゲーム制作にも生かされています。
床に200個以上のQRコードを碁盤目状に配置し、読み取って遊ぶゲームイベントもその一つです。もののけが現れる井戸を、QRコードを読み取りながら捜索するゲームなど、複数のコンテンツを用意。
またQRコードの情報を瞬時に入れ替える技術を使ってゲームそのものを差し替え、無限大にゲームが楽しめる仕組みを開発しました。
もちろんコンテンツ制作自体も、いしぜき研究室の研究テーマ。「ケイドロ 」を鉄道路線図上で展開させるボードゲームなど、これまでにないゲームの楽しさを追求しています。
ゲームの本質である「楽しませる」力だけでなく、コンテンツを展開させる技術は、これまで想像もしなかったような分野にも応用されていきそう。
QRコードの情報を瞬時に切り替える仕組みは、高齢者サービスへの応用が検討されています。内線電話を切り替えるように、簡単にQRコードの情報を切り替えられれば、高齢者が手軽に、ストレスなく医療・福祉・介護など各種サービスにアクセスできるようになります。
再生医療などの発達で超のつく長寿社会が到来した時、ゲームは人と社会の幸福を支える存在の一つになっているかもしれません。
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