「何か楽しいことないかな?」と、常に求められているエンタテインメント。けれども実際にエンタテインメントを創り出し、楽しんでもらうことはとても難しいこと。
メディア・プロデューサーとして活動する藤田教授は、想像力を駆使してプロデュース能力を高める指導をしています。
「人を楽しませる」ためには、まず「人」とは何かを知る必要があります。これがエンタテインメントの出発点です。人と積極的にコミュニケーションを取り、「人はどんな時にどんな気持ちになるのか」を理解することが必要です。ひとくくりに「エンタテインメント」と言っても、感動・ユーモア・スリルなど、いろいろな感情が関わってきます。こうした感情が起こるシチュエーションも冒険・恋愛・勝負など多種多様。さらに受け手の年齢や好みなどによって、表現のアプローチ方法も変化します。
エンタテインメントのコンテンツを創る側は、想像力を駆使してターゲットにどんな感情になってほしいかを考え、心を揺さぶる要素をコンテンツに盛り込んでいかなくてはなりません。つまり、クリエティブな作業は、心理学の延長線上にある、とても奥が深くて繊細な仕事だといえるでしょう。
コミュニケーションや人の心を深く理解する力は不可欠ですが、実際にゼロからプランニングを行う際に最も大切な能力は、想像力=イマジネーションです。既存の視野や思考に留まることなく、イマジネーションを働かせて、さまざまな方向から物事をフレキシブルに見つめることが鍵となります。
藤田研究室=イマジネーション・プロデュース研究室では、「何をプランニングするのか」「誰に伝えるのか」「どうやって伝えるのか」「どんな方法が効果的か」ということをソフト・ハードの両面から、多角的かつフレキシブルに考察します。
たとえば、動画やゲームコンテンツの制作課題では、常に想像力を膨らませて、コミュニケーション能力を高めながらグループワークで取り組みます。企画会議から制作・発表・プロデュースまでの全プロセスを体験することで、実社会でのプロジェクトワークをシミュレーションできます。
IT技術の進化やメディアの融合により、学習や健康づくりなども「エンタメ化」しつつあります。あらゆる物事がエンタメ化すると、ソフト面では映像コンテンツやイベント、ハード面ではネットワークから施設全体などと連携してプロデュースのターゲットは無限大に拡がります。
藤田研究室では、想像力を鍛えて感性に訴えるエンタテインメントをプロデュースできる人材育成を目指しています。
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