最近はかわいい系の人物イラストレーションにはまっています。ちょっとした角度、太さなどの違いでかわいらしさが左右される「まるで書道」のよう。一番美しい曲線を求めて修業中の身だそうです。
廣瀬研究室では、ビジュアルアートや映像デザインに必要な「基礎力」と「実践力」を身につけるための実践的な取り組みをしています。デッサンからスタートして、美しい造形や色彩など基礎を学ぶ課題をこなしながら、ポートフォリオを充実させています。美大生とも渡り合える実力と個性的な表現を磨いています。
廣瀬准教授の専門は映像制作です。特に特殊効果や、コンポジットと呼ばれる実写映像とCGの合成技術を使ったCM映像制作を数多く手がけてきました。砂漠を走る車の周りで魚が飛び跳ねる映像や、地球全体が凍結する未来のイメージを緑の草原を雪原に変えることで表現した映像など、高い技術でクライアントの求める世界観を作り上げてきました。そうしたクリエイターとしてのキャリアを本学での教育活動に生かしています。
本学では先端マルチメディア合同研究所(JIAMS)が中心になって進めている、レスキューロボットコンテスト(主催:レスキューロボットコンテスト実行委員会/神戸市) に関わる映像制作プロジェクトにも参画。コンテスト協賛企業のCM制作にチャレンジする学生を指導・支援しています。
またビジュアルアートや映像デザインに携わるにはデッサン力や描写力が重要との考えから、ゲーム系の学科にはあまりない、プロのモデルを描くデッサンの授業なども取り入れています。
中でも即戦力の一つとなる3DCGは、特に力を入れています。世界観を表現しやすく自由な展開も可能な課題を選び、グラフィックを思い通りに構成し、動画として完成させるまでを体験。3DCGはほぼ初心者というレベルの学生であっても、ポイントを押さえた指導によってかなり自由自在に描いたイメージを形にすることができるようになります。
課題作品については学生同士互いに批評し合う場を設けることも特色。4年間で得意なところを伸ばし、強みを見出すことを目標にしています。
AIでイラストレーションが描けるアプリが普及し始めています。この流れは止められず、よりよい形での共存が求められていくでしょう。AIイラストを見ることで目が肥え、創作意欲が刺激されることもあるし、絵が描けなくてもストーリーが作れれば漫画が制作できるなど描き手の裾野が広がりそうです。
一方で、作品に込める思いをどう表現するかなど、コンピュータでなく人間が描く意味や価値がこれまで以上に問われるかもしれません。
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