TERAYAMA Naoya
総合情報学部 デジタルゲーム学科 教授
大学院 総合情報学研究科 デジタルアート・アニメーション学コース 教授
修士(美術) / 映像ディレクター, プロデューサー
京都市立芸術大学
CGを中心とした映像の企画・制作・プロデュース

普段の生活はデジタルにどっぷり浸かっているので、「月に1度はオフグリッド」を心がけ、電気もネットもない自然の中へ。情報から遮断された環境で自分をリセットすると、新鮮な気持ちでまたデジタルの世界に戻ることができます。

さまざまなクライアントワークを通じて
新しい時代のクリエティブと協働のスタイルを摸索!

数多くの映像メディアでCG技術が使われることは常識になっています。
寺山教授は、大阪電気通信大学のJIAMS(先端マルチメディア合同研究所:通称ジェイムス)所長として、モーションキャプチャースタジオを中心としたOJTなど、学生が学内にいながらプロスタッフらと共にデジタルコンテンツ制作の職業体験を得られ、将来へ向けた社会人としての基礎スキルを高める環境を創出しています。

エンタメから医療までをカバーする映像技術 
幅広い業界からクライアントワークを受注

映像というワードから真っ先にイメージされるのは、ゲーム・YouTube・テレビ・映画といったエンタテインメントの世界ですが、それ以外にも多方面で使われています。たとえばスポーツの世界でのアスリートの動作解析、医療分野における検査や手術にも映像は欠かせません。情報を扱う分野と映像は深く関わっています。

寺山教授は、映像ディレクターとして業界の第一線で活躍していた経験と人脈を活かし、幅広い業界からクライアントワークを受注。JIAMSに集う学生が産学連携のOJT(On the Job Training)として実際の仕事に関われるプロジェクトを指導しています。

JIAMS内には大小さまざまなチームが常時案件を動かしています。学生たちは、映像の加工といった技術提供から、たとえばe-sportsとヘルスケアを組み合わせた提案型の事業まで、予算やスケジュールもマネジメントしながら、各自の仕事に取り組んでいます。その総監督が所長の寺山教授なのです。

JIAMSでは、日常的に学生たちがプロのチームに参加して業務を遂行するプロジェクトが動いている。機材の導入や操作実習だけでなく、常に産学連携のOJTとして実践的な場で学生が育っているのが本学の強み

オンラインとオフラインを効果的にミックス! 
デジタルネイティブ世代の働き方

約20年間、多様な産学連携プロジェクトなどを通して学生を見てきた寺山教授は、最近のデジタルネイティブ世代の特色を強く感じています。それは会議等のオンラインとスタジオワーク等のオフラインの切り替えがとても自然だということ。さらにコロナ禍を経て、各案件に最適なコミュニケーションツールの選択が柔軟かつ的確なことです。

オンラインミーティングでは、チャット機能を使うことも多いですが、これまで豊かな発想力を持ちながらも人前で発言することが苦手だった人が活躍する機会も増えており、オンラインでのコミュニケーションは大きなメリットだと感じました。

またオンライン上で仕事を進めるプロジェクト運用ツールでは、ビジネス会議やメールにありがちな挨拶抜きで本題に進みます。つまり、自分の個性を発揮しやすく、かつスピード感を持って仕事を進行できます。こうした働き方が今後益々活発になり高度化されていくと、寺山教授は予測しています。

最近のデジタルネイティブ世代の特色は会議等のオンラインとスタジオワーク等のオフラインの切り替えがとても自然にできるところ。自分の個性を発揮しやすく、かつスピード感を持って仕事を進行する姿には、新しいプロジェクトの未来が見えるよう

時空を超えたコンテンツ体験が増える!
一方、リアルの価値はさらに高まる!

情報や映像の技術が進化すれば、場所・時間・性別・年齢・言語といった物理的な制約を超えたコンテンツやユーザー体験が日常になり、アバターを使って世界中から集まり共に学び働くこともできます。
一方、リアルで会うことの希少性が更に上がります。「リアルだからこその体験」が新たな価値になりそうです。

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