MORI Yoshitatsu
総合情報学部 デジタルゲーム学科 准教授
ゲームデザイナー
ゲームやXRを中心としたコンテンツの企画・制作 / ゲームジャムの実施・運営
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プライベートでもゲームが大好き! 新作や面白そうなインディーゲームに加え、アニメ・映画・漫画などゲームと隣接するカルチャーは欠かさずチェック。リフレッシュには学生時代から通う四條畷市の「皆様温泉」へ。昭和を感じる癒しの空間です。

大手ゲーム会社での経験を活かし
「ゲーム的思考」を現実に取り組む!

遊びとして、そしてひとつのカルチャーとして、全世界の人々の生活に根づいているゲーム。
森研究室では、ゲームメーカーの企画職で身につけたノウハウや考え方を、学生たちがゲームやコンテンツ制作に活かせるよう実践的にレクチャリング。森准教授は、さらにゲーム制作やコンテンツ制作の中で培われるゲーム的思考をさまざまな分野に応用することを構想中です。

自分ができることの枠から飛び出して
一歩踏み込んだゲームやコンテンツ作りをめざす

ゲームが好きでゲームを創りたいと思う人は、当然ながらこれまでにさまざまなゲームを体験しています。ところが、いざ自分がオリジナルのゲームを創作しようとすると、「自分ができること」から発想がスタートしてしまいがちです。

森准教授は、プロの現場で企画職としてゲームデザインを担っていた経験を活かし、研究室で学生によるゲームやコンテンツ制作を支援しています。春や夏の休暇期間に開催される「ゲームジャム」では、限られた期間内にマッチングされたメンバーと企画立案から制作までを行います。

大切にしているのは実制作の機会を頻繁に設ける事。自分一人では思いつかない発想、困難な道のり、届かないゴールへと向かう訓練を学友との協調を通してゲーム制作で培う機会を豊富に設けています。

企画立案から制作・発表までゲーム作りをトータルに指導
学内のゲームジャム他、外部イベントにおいてもゲームを制作・発表。中長期的なゲーム制作活動のノウハウを元に、きめ細かく適切な制作指導を行う

教育、動線設計、コミュニケーションなど
ゲームの考え方は、多分野に応用できる!

ゲームは、ミッション達成のためにプレイヤー・敵・アイテム・ステージ等が複雑なバランスで設計されています。これをレベルデザインといいます。 森研究室ではこうしたゲームの考え方を教育に活かしています。たとえば、学生がスキルアップしながら制作できるように、ゲームジャムの中でも1・2年生が参加する入門編は間口を広くし、ゲーム制作に必要な勉強会も組み込んでいます。

教育だけでなく、たとえばプレイヤーをアイテムによって誘導する手法は、スーパーマーケット等で、買い物客の流れを設計する際動線設計に活かせます。対話しながらクエストをクリアするようなゲームは、集合知で課題解決を図る理想的なコミュニケーションの訓練にもなります。また、ゲームは「努力が報われてほめられる」装置でもあり、さまざまモチベーションアップのコツも隠されているのです。

こうした「ゲーム的思考」を多分野に展開していく方法の開発も現在構想中です。

オンラインでも対面でも集合知でアイデアを磨く
オンラインでのブレインストーミングでは「Miro」を使って意見交換。リアルタイムでメンバーのアイデアが反映され、役割分担や次のタスクが見えてくる。新作や話題作、森准教授お勧めなど多彩なゲームが揃うクリエティブルーム。遊び心いっぱいのたまり場的な環境で刺激を受けながら制作できる

自分自身の個性や世界観を自由に発信!
のびのびと幸福感を感じる社会に!

ゲーム的思考をうまく使いこなすことができれば、自分に制限を設けずに、人の助けを借りて少しずつ成長しながら、自分の好きなことを表現できます。誰もが何かを発信する側になれば、お互いに自分のとんがった部分を出せるようになります。
つまり、個性を思いっきり表現しながら、他人の価値観も受け入れられる多様性に満ちた世界ができるということ。そんな世界はきっと豊かで幸福感を感じられる、誰にとっても居心地のいい社会になるでしょう。

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