三菱電機株式会社情報技術総合研究所

トライアンドエラーを積み重ねて、
一歩を進歩に変えていく。

鈴木 弘成さん/2017年 情報学科卒業/2019年本学大学院 コンピュータサイエンス専攻修了(大阪府 吹田東高校 出身)

※現 総合情報学専攻 コンピュータサイエンスコース

現在の仕事内容

電子製品の頭脳であるLSI開発に携わり、
よりよい形を追求していく。

わたしはいま、三菱電機でLSIと呼ばれる集積回路の設計や検証を行っています。LSIとは高性能な大規模集積回路のことです。三菱電機が製造している家電等に使われており、機器の動きや演算を制御する、いわば製品の“頭脳”ともいえる部品。スマートフォンやPCの進歩を考えるとわかりやすいのですが、近年あらゆる分野で機器の小型化や高速化、複雑化が加速度的に進んでいます。そういった機器の頭脳となるLSIの機能を追求し、独自の性能を持ったLSIを開発するのがわたしの仕事です。

仕事を行う中で、「同じ処理でもより速く行えないか」「より安価にできないか」等、多角的に差別化ポイントを探って製品に落とし込むことを意識しています。他部署の方から「困っていたことが解決したよ!」と言っていただけると、大きな達成感を得ることができました。

入社したきっかけ

教授や先輩ともかかわりの深い三菱電機。
自分もここで勝負してみたい。

三菱電機は、わたしの研究の助言をしてくださった先輩の就職先であり、指導教員である南角教授の元職場だったこともあって、縁を感じていました。技術だけでなく、人にも惹かれていたことが入社理由のひとつです。さらに、そういった関係者の方から、わたしの研究分野である「組み込みシステム」の内容を、三菱電機で活かせると聞く機会もありました。研究を進めるうちに、ここで挑戦したいという気持ちが強くなり、入社を決意しました。

仕事のやりがい

一歩一歩、改善を重ねることで
いつか大きな変化を起こしていく。

わたしは、三菱電機の情報技術総合研究所に所属しているため、他の事業所から要望や相談を受けて研究を進める機会が多くあります。LSI開発業務の中には、いくつか大規模な実験も含まれています。かなりの予算をかけて、まわりの人を巻き込みながら進めていくため、プレッシャーも大きい仕事。しかし、その分、自分でつくった製品の実験が成功し、現場に役立つものと認められた時に、大きなやりがいを感じることができました。

「小さなことでもいいから、いまより一歩進んだ技術を開発する、し続ける。」日々の開発で、わたしが心がけていることです。LSIの世界は変化が目まぐるしく、ついていくだけでも大変な分野。しかし諦めずに学び続けることで、オリジナリティの出し方や改善点が見えてきます。これからもこの姿勢を大切に、現場に役立つものを生み出し続けていきたいと思います。

大学に入学したきっかけ

ゲームがどのように動くのか?その仕組みを知り、
つくりたいという欲求が高くなった。

わたしは中学2年生の時にはじめてPCを買ってもらい、ゲームに夢中になる日々を過ごしました。次第にどうやって動いているのか、ということに興味を持つように。中学や高校の授業で学ぶ中で、PCを動かしているのがプログラミングや二進数であることを知りました。

学科選びではデジタルゲーム学科と情報学科の二つで悩んでいたのですが、シナリオやグラフィックデザインではなく、ゲームを動かす仕組みそのものを学びたいと考えていたので、情報学科に入学することを決めました。

印象的な大学での学び

研究室での日々や、展示会での経験。
そのすべてが、LSI開発の仕事に活きている。

大学時代の経験の中でも特に心に残っているのは、学部・大学院にわたって在籍した研究室での日々。所属していた研究室は、学ぶことのレベルが高く、学修を積み重ねていくうちに三菱電機等の日本を代表する企業にもチャレンジしてみようという自信も育ててくれる環境でした。

研究に当たっては「リアルタイムOS」を題材に選びました。コンピュータの処理待ち時間を有効活用し、動作の高速化をめざす、という研究内容です。その研究を関西の組み込み展示会「ETWest」で展示したのもいい思い出。一般企業も参加されている展示会なので、当日はプロのエンジニアの方たちから「実際に動くのか?」「費用は?」といった鋭い質問をいただくこともありました。この経験を通じて、つくった製品も現場で使えなければ意味がないのだ、と強く感じることができました。

研究室で学んだことの中でも一番活きているのは、制作過程やプロセスについて経験できたことです。つくっているものは違うものの、課題を見つけて解決するために検証し、トライアンドエラーを繰り返しながら、役に立つ製品となるまで改良し続けるということは変わりません。この流れを経験できたからこそ、いまも楽しみながら開発に打ち込めています。

受験生へのメッセージ

いち早く研究をスタートし、
自分のスタイルを確立していける。

情報学科では1、2年次で基礎を学び、3年次のうちに研究室に配属されてから自分の将来を見定めていくことができます。学部卒を選択するのであれば、3年次のうちに研究を完了させて4年次の1年間は就職活動に専念できますし、わたしのようにじっくり研究する道を選んで、大学院に進み、3年という長い時間をかけて研究成果の制度を高めることに注力することもできます。

情報学科は、研究熱心な人が多く、技術的な話や進路について語り合っていました。大学院に進学される方も多く、不明点があれば相談に乗ってくださる方ばかり。この学科は、自分の学びたいことを追求することができ、進路につなげていける場所です。まずは勉強を楽しむこと。それが原動力になりますし、将来の道へと続いていくと思います。