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2015.07.22

〜学生が主体となって「学ぶ」「考える」「伝える」〜 ベリーベリープロジェクト

 

 

     

 

                                                                                    

●ベリーベリープロジェクトとは

ベリーベリープロジェクトとは、健康によいとされる「ポリフェノール」を多く含む、ベリー系植物を学生自らの手で育て、商品開発を行う学生主体のプロジェクトです。

商品開発のキーワードは「機能性の高さ」。

「機能性」、つまり、人の健康維持効果、病気予防効果などに着目し、ポリフェノールの含有量の数値化・機能性の検証を重ね、健康効果が化学的・生物学的に証明された、大学独自の商品開発を行います。

 

 

●健康成分「ポリフェノール」の研究

プロジェクトの中心を担うメンバーが所属する工学部環境科学科 齊藤研究室では、化学・生物の技術を駆使し、食品中のポリフェノールの機能を解明する研究を行っています。

齊藤研究室では、多くの種類があるポリフェノールのなかでも、特に高い機能があるといわれている機能性ポリフェノール「プロアントシアニジン」に着目し、その働きを解き明かす研究を進めています。

この機能性ポリフェノールは体によいといわれながらも、化学的にはその効果がまだ解明されていない部分がたくさんあり、齊藤研究室では有機化学の技術を駆使して、ヒトのガン細胞の増殖を抑える作用や抗菌作用を発揮する構造を明らかにしました。

このような研究成果を広く社会に発信していくため、2015 年春に機能性ポリフェノールを多く含むベリー系植物の栽培を始め、この実を使用した「ポリフェノールの機能性を活かした商品」の開発を目指すベリーベリープロジェクトをスタートさせました。

 

 

●機能性食品としての可能性

ベリーベリープロジェクトでは、ポリフェノールの機能解析を進めていくと同時に、ベリー系植物を使用した商品の開発を行っています。

まず、現在プロジェクトとしてスタートさせているのが、ラズベリージュースやシロップ、ラズベリーティーなどの商品開発です。

そして、それを発展させたものとして、ベリー系植物を用いての発酵食品の開発を計画しています。

本学では今年度、酒類試験製造免許が認可されたことにより、清酒、ビール、果実酒、甘味果実酒の4種類が試験製造できることになりました。

齊藤研究室では、既に酵母を用いた発酵研究を行っており、食品からアルコール発酵可能な「酵母」を探索しています。

今後、最適な「酵母」を発酵させ清酒・ビールを製造することで酒類の発酵に必要な技術を学ぶとともに、果実酒や甘味果実酒を製造し、機能性食品としての可能性を研究していきます。

 

 

●ベリー系植物をつかった新商品の開発(大学、地域、企業との連携)

ベリーベリープロジェクトでは、大学および地域の協力を得て今年の春から学生自らがラズベリーを栽培し、また、それらを使って商品を開発するためにパン工房窯火堂(寝屋川市)や木村酒類販売株式会社(門真市)などの地元企業にご協力いただいています。

ラズベリーシロップの開発にあたっては、大学の研究室内で氷砂糖とラズベリーの配合に検討を重ねてレシピを作り、窯火堂に製造を依頼しました。

  ※窯火堂・・・株式会社四國うどんグループのパン工房。 株式会社四國うどんは、酸性の果汁につけると麺の色が紫からピンクに変わる本学の『ときめき電ツ〜うどん』でも製作のご協力をいただいています。

 

 

 

●「地域活性化」と「学生の成長」

このベリーベリープロジェクト初の商品をお披露目する場となったのが、7月20日(月・祝)に門真市で開催されたイベント「象鼻杯&真夏のカーニバル2015」

このイベントでラズベリーシロップを使った「かき氷」を提供し、多くの地域の方々にご好評をいただきました。

 

 

学生自らが、地域の方々や企業の方々と直接連携して地域が活性化されること(「地域活性」)。

学科の枠を超え、他学部や地域、企業の方々と活動する経験を積むことで学生の視野を広げ、自主性と向上心を伸ばしていくこと(「学生の成長」)。

 

この2つのコンセプトを両輪に、今後もベリーベリープロジェクトの活動を進展させていきます。

 

 

○オープンキャンパス試飲会! みなさんのご意見と感想をお聞かせください!

8月22日(土)のオープンキャンパスにて、ベリーベリープロジェクトが試作したラズベリージュースの試飲会を行います。

ラズベリーエキスにカタシモワインフード株式会社(柏原市)製造の赤と白のブドウジュースをそれぞれ混ぜた2種類のラズベリージュースを提供します。

ジュースの商品開発を行うにあたって議論と試行錯誤を重ねた結果、「ラズベリーの甘さと酸味のバランスが良い」「ラズベリー果肉の香りが楽しめる」ジュースに仕上がりました。

  ※試飲会は、衛生面を考慮し、大阪電気通信大学生活協同組合が協力しています。

 

8月のオープンキャンパスへお越しの際は、ラズベリージュースを是非試飲ください。試飲後には、今後活動を続けていくうえで、皆さまからの貴重なご意見・ご感想を参考にさせていただきます。なお、7月26日(日)に開催されたオープンキャンパスでのアンケート(投票)結果は、以下の通りとなりました。

 

【アンケート結果】僅差ながら、「ラズベリーエキス+白ブドウジュース」のラズベリージュースが多い投票結果となりました。

   --- 7月オープンキャンパス投票結果 ---------------

     白  美味しかった:199 , 美味しくなかった:13

     赤  美味しかった:181 , 美味しくなかった:34

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○リーフレットはこちら

総合情報学部の研究生がプロジェクトに参画。学部の枠を越え、学生同士が議論しあいながら、ロゴマーク・リーフレットの制作を進めました。


 

 

 

 

 

 

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