2023.09.08
「ニコニコのデザイン」プロジェクトと大阪府住宅供給公社で夏まつりイベントを行いました
8月5日(土)「ニコニコのデザイン」プロジェクトと大阪府住宅供給公社が主体となり、寝屋川市にある香里三井団地にて地産の竹を生かした夏祭りイベントを開催しました。
「ニコニコのデザイン」プロジェクトは本学と大阪府住宅供給公社の連携による香里三井団地再生プロジェクトです。
香里三井団地がある三井が丘周辺地域では、人口減少、高齢化に伴う地域の活力低下や利便施設の不足、住宅・施設の老朽化などの課題に直面しています。その課題を解決するため、本学と寝屋川市、大阪府住宅供給公社の三者で連携し、香里三井団地を学生に実学の場として、地域コミュニティの活性化等団地再生に取り組んでいます。
このプロジェクトは国土交通省の「人生 100 年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に選定されました。
プロジェクトでは2年目を迎えており、昨年は「古きを訪ね、団地を知る」今年は「新しきを知り、団地で実践する」をテーマに、住民の皆さんと座談会をしてお互いを知るきっかけを作ったり、イベントを開催するなどをしてコミュニケーションをとっています。
団地だけでなく地域を含めた団地資産の発掘に関する調査研究も行っており、団地を知り実践していく中で、団地にある竹藪があり、その竹を「地域の良さ」とできないかと考えました。住民の皆様に団地の避難経路を認識してもらうという課題もあり、竹で灯籠を制作し、夏らしい美しさを感じながら避難経路を再認識する夏まつりイベントを開催することにしました。
竹灯篭は、学生がデザインしたものや、住民の方がデザインしたものを設置。
団地の中心となる集会所前広場に、竹で作ったモニュメントを設置しました。
このモニュメントは竹を束ねて下から上に発散させるようなデザインとし、「人の集まりを広げていく」というメッセージを伝えています。
実際に夏まつりには香里三井団地のお住まいの方だけではなく、他地域から訪れた方も多くおられ、人の集まりが広がっていったイベントとなりました。
団地での夏まつりの開催が10年ぶりで、子どもからご高齢の方まで多世代の方が参加し、会場には常に60人ほど人が訪れるほど大盛況。参加いただいた方からは「自分がデザインされた灯篭があってうれしかった!」や、ご高齢者の方からは「子どもの世話ができ幸せだった」など感想を貰い、ライトアップされたモニュメントを楽しそうに写真を撮っていく方も多くおられました。
今回のイベントに多くの住民の方に参加いただいたことで、学生の顔を覚えてもらい、プロジェクトを知ってもらう土台となりました。
住民の方々が住みよくなってもらうために、そしてこれから街のデザインをやっていくために、住民の方々の声を拾い上げていくことが重要となっていきます。気軽に話をしてもらうきっかけ作りを続け、デザインの力で団地を笑顔にしていく予定です。
「ニコニコのデザイン」プロジェクト公式HP:https://nikoniko.danchi-renovation.com/
「ニコニコのデザイン」プロジェクト公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/2525_project
「ニコニコのデザイン」プロジェクト公式Instagram:https://www.instagram.com/nikoniko.project/