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2023.08.22

建築学科飯島研究室 学生座談会(ICT・BIMを活用した建築設計)

建築学科では本学の特徴でもある情報教育の強みを活かし、建築業界において世界的に注目が高まり、企業での導入が進む先進技術BIM(Building Information Modeling)をカリキュラムに組み入れた学修を実施しています。
 
BIMとは、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などのデータを付与した建築物のデータベースを、建築の設計・施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションです。
 
BIMは設計から施工、維持管理に至るまで建築ライフサイクル全体でモデルに蓄積された情報を活用することで、デジタル化が遅れていた建築ビジネスの業務を効率化し、業界にイノベーションを起こしつつあります。
 
今回は「ICT・BIMを活用した建築設計と生産」をテーマにおく、飯島憲一教授の研究室で学ぶ学生に座談会形式で話を聞きました!
 
 
 
今回話をお聞きしたのは次の4名です。
工学部 建築学科 4年 内藤 知輝さん
工学部 建築学科 4年 山崎 颯斗さん
工学部 建築学科 4年 真場 蓮人さん
工学部 建築学科 4年 友近 聖さん
 ※ 工学部 建築学科は、2024年4月より建築・デザイン学部 建築・デザイン学科へ
 ※ 以下敬称略
 
 
 
─:大阪電気通信大学の建築学科の特徴はどんなところですか?
(友近)一番はやはり在学中にBIMが学べることです。
(内藤)そうですね!BIMやコンピュテーショナルデザインは他大学ではなかなか学ぶことができず、学生時代にこれらを学べることは貴重な経験だと思います。
(山崎)他の研究室や学科とコミュニケーションが取りやすいところも良いところですね。建築に必要な環境シミュレーションの解析や構造計算が必要な時などは気軽に他の研究室の学生や先生に話を聞きに行きます。
 
―:現在はBIMなどの情報システムを活用し建築をより発展させていく研究室に所属していますが、なぜこの研究室を志望されたのですか?
(真場)設計がしたくて建築学科に入学する人が多くいるのですが、私たちは、情報ツールを用いて建築主と設計者、いろいろな業者間の意思疎通を図りやすくすることをより学びたいと思ってこの研究室を志望しました。
(山崎)情報ツールを活用すると、業務効率も上がりますし、関係者間の意思疎通も簡単にできるようになります。これから私たちが身を置く建築業界をより働きやすくしたいと考え志望しました。また、BIMは今後この業界で必須のツールになると考えていますので自身の強い武器になるとも考えました。
 
―:BIMを扱うメリットはどのような点ですか?
(内藤)これまで、設計・施工など案件ごとにさまざまなソフトを使い分けていたため、データの引き渡しが困難で、想い描いた成果物が得られない。意思確認における時間が想定以上に必要。などの問題がありました。
(真場)BIMを活用することで、設計から施工、維持管理に至るまであらゆる工程で情報を活用し、業務効率化やデザインのイノベーションを起こすことのできると言われています。
 
―:普段の研究室での活動を教えてください。
(真場)設計図面を普通の方が見ても理解が難しいため、図面を3DモデルからVRモデルへ変換させる研究を行っています。VRについては、学部は異なりますが、総合情報学部デジタルゲーム学科の専門教員にアドバイスをもらいました。どのような方にも分かりやすく、設計空間をイメージしていただけるようこの手法を確立させたいと考えています。
(内藤)私は、Google Earthプロを活用して、世界の建物50件のモデリングを行い、デジタル上で建築作品集の制作を行っています。写真でしかみれない貴重な建造物ですが、モデリングすることによって、どのような街・自然・文化の下に建築されているのかが感覚的に理解できるようになります。ワクワクしながら研究活動を行っています。
 
―:研究室の雰囲気を教えてください。
(友近)飯島教授はもともと設計事務所にいた方で、BIMをビジネスの最前線で活用されていました。実務の観点でBIMや情報システムをどのように建築に活かすことができるのか、現場のリアルな話が聞けることが楽しいです。
(山崎)理論だけでなく、現場の話が聞けるのは嬉しいところですね!
 
―:今後の目標などはありますか。
(山崎)建築業界は、ずっとICTの取組みが遅れている業界といわれてきました。ただ、近年は急速にICTの普及が進んでいる業界でもあります。BIMを学び、さらにその概念の理解を深めてきた私たちが、BIMの導入・運用に向けて尽力できればと考えています。
(友近)CADで製図ができれば何とかなるという時代もありましたが、これからはBIMなどのデジタルツールを使いこなせる人が重宝されるのではと思います。卒業まであと半年、しっかり学び、建築の魅力をさらに体感したいです。
 
─:本日はありがとうございました!
 
建築・デザイン学部
 
飯島研究室
 
 

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