建築学科 飯島研究室の学生が卒業研究の一環で出席管理システムを開発しました。学内でも授業の出欠を管理するためシステムを運用していますが、これに代わる新たなシステムの検討・開発を行い、現在研究室内で試験運用を行っています。
システムの概要として、ICカードリーダーで学生証の読み取りを行うと、学生番号や日時の情報がデータベース上に記録されます。開発にはMicrosoft社の統合開発環境ソフトウェアであるVisual Studioを活用しました。また、ただ情報を記録するだけでなく、研究室内や自宅からでも状況が一目で理解できるようなビジュアルと共有機能を付与し、研究室内外でのプレゼンや意見交換も経て実運用が可能なレベルまで調整を行いました。
開発した小澤龍星さん(建築学科4年生)は、学内の職員にも声をかけ、必要な機器等を準備。建築の設計・施工から維持管理までのあらゆる工程で情報管理と共有を行うための建築ソリューションであるBIM(Building Information Modeling)を学ぶ飯島研究室ならではの発想で出席管理の見える化を実現しました。
また、同じ研究室で、ビジュアルプログラミングツールであるDynamoを活用し自動的に数多くの理想的な間取りを生み出す研究をしている友近聖さん(建築学科4年生)とも協働。小澤さんが開発したシステムと連携するBIMモデルを友近さんが制作するなど、研究室内での活発なコミュニケーションからさまざまな相乗効果が生まれています。
システムをさらに磨き上げることにより、この先、研究室のみならず、実際の授業での出席管理や、キャンパス各所に設置しているプロジェクトルームの予約管理、また対外では、病院等の病床管理などさまざまな活用が期待されます。
小澤さんは、「得られた情報をデータで示すだけでなく、図面に落とし込むことで初見の人も理解しやすく、BIMの考え方や建築要素を取り入れた出席管理システムができたと思います」と話をしてくれました。
◇飯島研究室
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