2024.01.11
情報工学科の学生が電子情報通信学会HCGシンポジウム2023で学生優秀インタラクティブ発表賞を受賞しました
2023年12月11日(月)から13日(水)の3日間、北九州コンベンション協会(福岡県北九州市)およびオンラインで開催された、電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム2023で、阿見翼さん(情報通信工学部情報工学科 認知科学研究室/小森研究室4年)が学生優秀インタラクティブ発表賞を受賞しました。
阿見さんの発表テーマは「目撃証言にもとづく正面顔似顔絵スケッチの生成:CLISOTS」。CLISOTSとは"CLIP based Semantic OrientedTestimony to portrait Sketch"の頭文字で「クリソツ」。
犯罪捜査の現場では、目撃者の記憶を歪めないようにするため似顔絵捜査が行われます。しかし、似顔絵を書くのは容易ではありません。この研究では、画像・言語モデルと大規模言語モデルという2種類のAI(機械学習モデル)を組み合わせることで、目撃証言から正面顔の似顔絵スケッチを自動的に生成するシステムを提案しています。目撃証言を入力していくとその都度スケッチを生成し更新されるシステムです。顔の特徴を表現しつつ写実的になりすぎない似顔絵スケッチ生成は、犯罪捜査だけでなくさまざまな応用が期待できます。
受賞した阿見さんは「学会発表は初めてでしたが、このような賞をいただけて嬉しかったです。研究では、似顔絵を生成するプログラムのソースコードを読むのに苦労しました。と言うのも、プログラムに変更を加えるにはもともとのプログラムを理解しないといけなかったからです。実際にシステムが動きだした時は嬉しかったです。4月からは社会人になりますが、生成AIなどの分野は大学で学んだことが役立つと思います」と語りました。
【学生優秀インタラクティブ発表賞】
発表テーマ「目撃証言にもとづく正面顔似顔絵スケッチの生成:CLISOTS」
阿見 翼(情報通信工学部情報工学科 4年生)
小森 政嗣 (情報通信工学部情報工学科 教授)
電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループシンポジウム2023
https://www.hcg-ieice.org/hcg-symposium/2023/
小森研究室