
デジタルスキルで人生を切り拓く
本年は学園第2次5ヵ年計画の3年目として、学園全体の重点方針である「教育・研究及び経営基盤の質的レベルの向上」をめざして、さらに取り組みを進めます。
特に大学の重点方針である「魅力ある学部・学科の展開」では、2024年4月の「建築・デザイン学部」開設に続き、2025年4月に「健康情報学部」を開設しました。さらに、2026年4月には総合情報学部デジタルゲーム学科とゲーム&メディア学科を再編し、新たに「ゲーム・社会デザイン専攻」を加えた3専攻を設置した新しい「デジタルゲーム学科(仮称・設置構想中)」を開設する予定です。2003年に日本で初めてゲームを冠とした学科を開設してから22年が経ち、次のステップへと進めるための再編になります。今までは娯楽であったゲームを社会課題の解決や新しいコミュニケーションツールとして活用し、役立てて参ります。
本学の教育理念は、「人間力」と「技術力」を育み、自らの力で人生を切り拓いていける実践的な実学教育です。社会のニーズと連動して教育研究を絶えず見直し、「デジタル技術×専門教育」「異分野交流」「ものづくり」をキーワードに「実学」の内容をバージョンアップし続けて参ります。IoTや生成AIなど技術の進化は激しいこの社会で生き抜くために、デジタルスキルを身つけた人材の育成をめざします。
また、研究力の強化と大学院の充実も進めます。社会から研究課題を見つけ、その成果を社会に還元するという社会と大学の強固な好循環モデルの確立を追求します。
加えて、国際化・多様化の推進も注力していきます。外国語で会議をする、外国人の同僚がいる、海外出張・赴任などは社会で一般的なことになっており、語学力や異文化理解の力がより求められています。積極的な海外留学派遣や受け入れを通じて実学的な国際素養と国際感覚を育てます。
少子高齢化が進む中、社会の担い手を育成することは高等教育機関の使命です。「社会的使命に応えて変化し続ける大学」、「社会の変化に対応できる人材を輩出する大学」、それが大阪電気通信大学のめざす「役立つ大学」です。使命感をもって大学運営に取り組んでまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
学長塩田 邦成