情報通信工学部通信工学科
これからますます社会に大きな影響を与えるAI、IoT、ビッグデータ。これらを裏で支える5G通信ネットワーク技術。通信工学科では、その基礎となる「ブロードバンド」「インターネット」「マルチメディア」の3分野について、ハードウエアとソフトウエアの両面から幅広い教育を行い、ITとIoTの世界で次世代を担う技術者を育成し続けています。
将来の活躍フィールド
ネットワークエンジニア・システムエンジニアなどの通信分野へ
- 通信設備産業
- システムエンジニア
- プログラマー
- ネットワークエンジニア
- 学びの分野
- 無線通信
- 情報通信ネットワーク
- 情報セキュリティ
- プログラミング
もっと知ろう!通信工学科
資格取得を徹底サポート
自身の実力の証明になり、就職時等にも大きな力を発揮する専門資格の取得を全力でサポートしています
めざせる国家資格
第一級陸上無線技術士取得者‥‥‥‥5名※
第一級陸上特殊無線技士取得者 ‥‥‥15名※
※在学生で当該資格を取得済の者および申請予定者
第一級陸上無線技術士(国家資格)
無線設備技術操作の最高国家資格。官公庁や放送局、携帯電話会社等、無線を使用するすべての業種でニーズの高い専門職が狙えます。所定の単位を修得すると4科目の試験科目のうち1科目免除に。専門分野の教員による対策講座も開講しています。
電気通信主任技術者(国家資格)
電気通信ネットワークの維持・管理・工事やNTT等、通信関連分野の専門職に必要な資格。所定の単位を修得すると4科目の試験科目のうち1科目免除に。
基本情報技術者(国家試験)
情報システムの管理者から利用者まで、IT・IoT時代に必要な資格。1年次「基礎情報工学」2年次「計算機工学」「コンピュータシステム」等で、基礎知識を学びます。
通信工学科 × ICT
通信工学科で体験できる、先端的なICTの教育・研究を紹介します
ネットワーク社会を支える、通信セキュリティについて学ぶ
スマートフォンやPCをはじめ、現代の社会は通信ネットワークがないと成り立たないものになりました。そして、その通信を裏側で支えているのが通信セキュリティの分野です。通信工学科では「情報通信理論」「符号理論」「情報セキュリティ」等の授業を通じて、通信の基礎を支える圧縮符号・誤り訂正符号などの符号化技術から、現在のインターネットに採用される暗号化・復号までを、ひもときながら学びます。また、プログラミング演習科目では簡単な暗号のプログラミングを体験したり、実験科目ではネットワークルーターを用いてファイヤーウォールやVPNなどの通信セキュリティを設定したりなど、より実践的な学びも用意。次代の情報化社会を支える上で必要な知識やスキルの修得をめざします。

学びのポイント
- ポイント01
情報の伝達・処理を体系的に学修
- ポイント02
通信技術者としての資格取得をサポート
- ポイント03
多彩な専門科目で応用力を身につける
学びのステップ
1年次情報通信工学を学ぶための準備
情報通信工学分野を学ぶための基礎を修得します。「情報通信工学入門」で通信工学分野の学びのイメージをつかみ、「プロジェクト活動スキル入門」でグループワークにより主体性を育て、「電気回路1・演習」「基礎電磁気学・演習」では講義と演習による週2回の授業を行い、技術力と人間力の基礎を固めます。
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2年次通信工学の基盤を学ぶ
通信工学科では、通信工学の基盤となる通信方式・ネットワーク・プログラミングに関する専門科目をバランスよく配置しており、2年次では通信方式や情報工学に関する専門性を深めます。また本学科の講義内容は通信系の資格取得に必要な知識に直結しており、講義の復習が資格取得のための勉強にもなります。
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3年次先端技術を学び専門性を深める
ネットワークにかかわる専門科目が充実しています。インターネットサーバやルータの実習、暗号や認証の通信実験、モバイル通信・マルチメディア・Webプログラミング等、多彩な専門技術を修得することで、情報社会に貢献できる能力を身につけます。プレゼミナールでは研究室に配属して卒業研究の準備を行います。インターンシップでは企業で実際の仕事を経験します。
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4年次通信工学の高度な技術を修得
卒業研究を通して、特定の分野の専門性を深めるとともに、新しい課題に取り組み、情報収集能力や問題分析能力の獲得をめざします。通信工学の専門的技術者として高度情報化社会において幅広い分野で活躍できるだけの能力、技術が修得できます。
就職
資格 | 取得できる資格 (所定科目の単位取得が必要) |
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試験科目の免除がある資格 (所定科目の単位取得が必要) |
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関連する資格 |
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カリキュラム
学科内容
授業紹介
情報通信工学入門
社会のインフラである情報通信ネットワークの主要な技術について学ぶ
スマートフォンやインターネット等の多彩なサービスを提供し、ますます重要な社会基盤となっている情報通信ネットワーク。その主要な技術について、歴史や将来の動向も含めて基礎から学んでいきます。
プログラミング演習
実践的なプログラミング言語の学修を通じて、自分でプログラムを構築する力を磨く
メジャーなプログラミング言語であるPythonやC言語の修得をめざします。プログラムの流れの分岐や繰り返し、関数のつくり方等を基礎から学び、自分でプログラムを作成できる力を磨きます。
モバイル通信
現代社会になくてはならないモバイルネットワーク技術を知る
昨今、スマートフォンをはじめとする移動通信が普及・発展し、21世紀の社会生活に不可欠なものとなっています。この講義では、代表的な移動通信システム・サービスの概要と、それを支える技術について学びます。
光通信工学
さまざまなモノがネットワークにつながるIoTの基盤技術を学ぶ
IoT社会を支える光ファイバ通信技術。その中で重要となる光ネットワークシステム、レーザや光検出器等のアクティブ光デバイス、光ファイバや光合分波器等のパッシブ光デバイスについて、基礎から利用例まで解説します。
研究室紹介
先端ネットワーク工学研究室
世界が求める「次のインターネット」の仕組みを模索
利用形態の多様化やコンテンツの大容量化が進む中で、従来のシステムではそれらのニーズに応えることが難しくなっているインターネット。そこで、近年では既存のIPネットワークに代わる「情報指向型ネットワーク」が構想されています。情報の住所ではなく、求めるデータそのものを直接取得する通信技術で、飛躍的な効率化・高速化を実現できるといわれています。こうした「次のインターネット」に関する研究が本研究室のテーマです。たくさんのコンピュータがより安心で便利なネットワークを介して通信できるような仕組み・制御方法を模索しています。
電波応用工学研究室
電波を駆使して、天候の変化を見極める
ここ数年、たくさんの水害を引き起こして問題となっている「ゲリラ豪雨」。事前に豪雨がくるとわかっていれば雨への備えができますが、急速かつ局地的に発生するゲリラ豪雨は予測が難しいとされています。そうしたゲリラ豪雨を予測する際にカギとなるのが「大気」。雨が降ってからではなく、その前の大気状態を知ることが重要です。この研究室では、電波を使って遠くのものを測定する「リモートセンシング」という技術を利用して大気の運動等を研究しています。大型晴天大気レーダ観測所(滋賀県)での学外実習もあり、学生たちは実践的な力を磨いています。
光ファイバ通信・光デバイスに関する研究/衛星通信電波に対する降雨の影響/電磁波の数値解析や計測における電波の応用/新世代ネットワークの実現に向けた高信頼性ネットワークに関する研究/暗号・ネットワークセキュリティに関する研究/映像等のマルチメディア情報の解析と生成/画像による3次元計測に関する研究/骨粗しょう症診断システムの開発
先輩の声
Microsoft® Office Specialistエキスパート(上級) 取得
経営本部 経営戦略部
社会実装に向けて
2012年 本学大学院 電子通信工学専攻〈現 工学専攻 電子通信工学コース〉修了
(兵庫県 飾磨工業高校 出身)