2025.05.30
1年生のキャリア授業で3・4・5回目のアクティブラーニングを実施しました
通信工学科1年生のキャリア授業で、3・4・5回目のアクティブラーニングを実施しました。
今回のワークテーマは「移動動物園を企画しよう!」です。文化祭に設置する移動動物園を想定し、あらかじめ決められた12種類の動物の中から4種類を選び、各チームでコンセプトの企画立案やポスターを作成し、最終的にプレゼンテーションで発表しました。
5月9日(金)、3回目のアクティブラーニングは「調べる」でした。
まず各チームでプロジェクトリーダーを選出し、リーダーにはチーム全体の企画をまとめる役割が与えられました。また、リーダーズミーティングを通して、教員からチーム活動をより良くするためのアドバイスやヒントを得ました。
その後、チームごとに動物園の名前やコンセプトについて話し合い、役割分担をしながら調査を進めました。学生たちはインターネットを活用し、それぞれの動物の特徴や飼育環境、来場者へのアピールポイントなどについて熱心に情報収集を行っていました。
5月16日(金)、4回目のアクティブラーニングは「資料作り」。
788×1091mmの上質紙に下書きをして、カラーマジックで色を加えたり、パソコンで印刷したイラストや動物の写真を貼り付けたりと、チームで協力して個性あふれるポスターの作成に取り組んでいました。
5月23日(金)、5回目のアクティブラーニングは「企画発表」。
16チームが2教室に分かれ、1チームあたり5分間の発表と3分間の質疑応答を行いました。
どの発表にも、調べた内容やポスターの工夫、チームワークの良さが表れていました。聞いていた学生たちからは、チーム名の由来や動物園のタイトルの意味、コンセプトの意図、さらには衛生管理や安全対策に関する質問など、多くの関心が寄せられ、活発なやりとりが行われました。
発表終了後、学生同士による投票が行われ、最も評価の高かった「動食物園」を提案したチームG1Bと、「Remember Me 君にふれて」を提案したチーム午後ティーが選出され、賞品が贈られました。
チームG1Bのメンバーは、「選んだ動物の特徴や、おいしく提供できる調理方法を考えるのが楽しかったです。チームリーダーがうまくまとめてくれたおかげで、役割分担もスムーズに進みました。次回は、もっとインパクトのあるコンセプトを考え、ポスターのデザイン力もさらに高めていきたいです」と話してくれました。
最後に、今回のワークテーマを振り返り「チームごとにコンセプトが異なっていて、発表や質疑応答も盛り上がったのが良かったです」「どの発表も素晴らしく、投票の際に迷いました」「意見を出し合うことで物事がスムーズに進み、より良いアイデアが生まれたと感じました」「議論することの楽しさを実感しました。プレゼンも楽しかったです」といった感想がありました。
通信工学科では、2019年度から学生の主体性を育むために、株式会社リアセックのアクティブラーニングプログラム「タクナル」を導入しています。これまでに9人の教員が「タクナル」のファシリテーター(講師)研修を受講し、本授業を担当しています。
「タクナル」とは、「○○したくなる」という言葉に由来し、ケースメソッドPBL(Project Based Learning)という手法を取り入れた教育・研修プログラムです。実際に起きた事例を教材とし、さまざまな状況に適した最善策を討議しながら、学習者が自ら答えを導き出すことを目的としています。
今後も、通信工学科の特色である「タクナル」を活用したアクティブラーニングの様子をお伝えしていきます。
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