昨年12月に神戸国際会議場で開催されたIEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII2013)において、本学情報通信工学部情報工学科来海暁教授、通信工学科土居元紀准教授、情報工学科西省吾准教授が、共著の論文を当国際学会で 発表しBest Paper Awardを受賞しました。論文と受賞の詳細は次のとおりです。
1)論文の内容
論文ではスペクトル整合イメージャ(SMI)と呼ばれる撮像システムを提案しています。SMIは撮影シーンにおい て、ある特定のスペクトル(分光特性,光の波長ごとの反射率・透過率の分布)を有する対象を実時間で検出することができます。色では識別できない対象が実 時間で識別できるようになるため、工業製品の目視検査、生体組織の病理診断、農産物の生育判定などに有用と期待されます。
内容は、極めて類似したスペクトルを有する複数の対象に対するSMIの出力の差を強調する方法を提案し、シミュレーションにより検証しました。この方法により、SMIにおいてスペクトルの類似した対象をこれまでより明確に識別できるようになると期待されます。
2)学会の内容
発表した学会(IEEE/SICE International Symposium on System Integration2014)は、計測自動制御学会(SICE)のシステムインテグレーション部門が主催する国際学会であり、計測・制御・情報などの 個別のシステムを統合して新たなシステムを創出しようとする研究者が国内外から集まります。本論文は、筆者の1人である来海教授がSICE計測部門の立場 で企画したセッションにおいて発表しました。
3)受賞の喜び
受賞はまったくの予想外でしたが、SMIそのものの独創性が高く評価されたのではないかと考えています。本研究は 理屈通りに結果の出ないことが多かったので、今回の受賞を非常に嬉しく思います。今回の受賞については本学の関係者の方々に深く感謝しております。これか らもより一層学術的、社会的に貢献できるような研究を進めていく所存です。
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