2月9日(土)・10日(日)、2018年度 デジタルゲーム学科、デジタルアート・アニメーション学科 卒業研究・卒業制作展 情報学科 特別研究展「なわてん」を四條畷キャンパスで開催しました。
「なわてん」は、総合情報学部での学修の集大成である卒業研究や卒業制作の発表の場です。16回目となる今年も学生たちの個性豊かな作品が勢揃いし、大勢の来場者で賑わいました。
初日の9日には寝屋川市教育委員会の高須郁夫教育長が訪れ、大石利光理事長・学長らの案内で会場を熱心に見学されました。VRの展示などでは体験コーナーにチャレンジされ、「社会に役に立つ研究で、大変面白い。頑張ってください」と学生に声をかけられていました。
10日にはメインイベント「なわてんグランプリ」を開催し、出展作品の中から優れた作品にグランプリを授与したほか、観客賞やアゴラ賞など各賞を授与しました。
栄えあるグランプリには、デジタルゲーム学科の山本愛海さんによる作品「文学かるた」が選ばれました。山本さんは「まさかグランプリに選ばれるとは思いませんでした」と驚きながらも、「今の学生は純文学を読まない人が多いと思ったので、作品に興味を持ってもられえたらいいなと思って作りました」と受賞の喜びを話しました。
審査委員長を務めたゲーム&メディア学科の山路敦司教授は山本さんの作品について「日本の伝統的なカードゲームに新しい要素を加えて知的好奇心を刺激するゲームになっていたと思います。全体のデザインも統一感があり、カードのタイトルもイメージと合わせ、作品を知らない人でもわかるように工夫がされていました。タイトルを貼り付けた壁とタイトルのコントラストが綺麗で、会場でも注目される作品でした。日本文学を読んでみたいという興味を持たせるデザインに仕上がっていたことが、グランプリに選ばれることになりました」と評しました。
また、大石理事長・学長は「毎年作品を見ていますが、今年の作品は昨年より勢いがあったと感じました。寝屋川市の高須教育長から、一緒に作品を拝見させていただいた後にこんな言葉を頂きました。大阪電気通信大学は技術力と人間力をベースにして、しっかりと社会に通用する研究と制作をしている、と。学長として、このような評価を頂けたことを大変嬉しく思います。そして私個人として思ったことは、真剣に取り組んだら何でもできる、真剣だから面白い、真剣だから誰かが助けてくれる。これは武田信玄の言葉ですが、皆さんが真剣に作品づくりに取りくんだこと、それが社会に出てから、きっと皆さんの糧になる。今回作品にかけた情熱をもって社会で活躍されることを祈念します」と述べました。
その他の受賞作品は以下の通りです。
『なわてんグランプリ2018』受賞作品
【グランプリ】
◆作品名:「文学かるた」
山本 愛海さん(デジタルゲーム学科)
【準グランプリ】(2作品受賞)
◆作品名:「身近なインターネットの現状」
高橋 勇太さん(デジタルゲーム学科)
◆作品名:「伊勢型紙を楽しむデザイン~二十四節気~」
青木 佑司さん(デジタルゲーム学科)
【観客賞】
◆作品名:「Calm Place」
高屋 颯さん(デジタルゲーム学科)
谷岡 龍輝さん(デジタルゲーム学科)
竹内 良太さん(デジタルゲーム学科)
【友電会賞】(3作品受賞)
◆作品名:「VR空間における布の質感提示に関する研究」
佃 吉央さん(情報学科)
◆作品名:「漫才のテンポについて」
堀川 友惠さん(デジタルゲーム学科)
◆作品名:「一筆書きレゴー」
和泉 勇斗さん(デジタルゲーム学科)
【後援会賞】
◆作品名:「伊勢型紙を楽しむデザイン~二十四節気~」(準グランプリも受賞)
青木 佑司さん(デジタルゲーム学科)
【アゴラ賞】
◆作品名:「心拍数の変化で楽曲の展開が変わるシステム」
小川 宏平さん(デジタルゲーム学科)
【学術研究賞】
◆作品名:「臓器変形モデリングのための術前術後の特徴点とそのマッピング抽出について」
内堀 翔太さん(情報学科)
【芸術賞】
◆作品名:「DREAM COLLECT!」
北垣 作恵さん(デジタルゲーム学科)