寝屋川キャンパスで3月13日(水)、メカトロニクス基礎研究所主催の特別講演会「次世代社会インフラとしてのロボット技術」を開催しました。
メカトロニクス基礎研究所では毎年、「知能ロボットの最前線」をテーマに特別講演会を開催しており、今年で16回目を迎えます。
今回は大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部システムデザイン工学科の上田悦子教授と同学部ロボット工学科の野田哲男教授をお招きし、ご講演いただきました。
上田教授は「ロボットをエレガントに動かしたい-人間動作の優美さ計測とモデル化-」と題し、「感性ロボティクス」と呼ばれるロボット研究分野に関して説明。人間の生活空間内で使用されることが増えるロボットにおいて、どのような動作であれば人に好印象を与えるかを、具体例を用いて紹介されました。
このうち人間特有の「優美さ」を持つ日本舞踊やタイ舞踊などの動きから特徴を解析し、ロボットに望ましい動作を実現させるための取り組みなどについてお話くださいました。
野田教授は「World Robot Summitものづくり競技の舞台裏」と題し、「協働ロボット」というコンセプトで周到にデザインされた製品の開発が活発化していることや、その動きのひとつとして発足した「WRSものづくり競技会」について解説。ルール策定や運営の舞台裏などを紹介されたほか、研究開発が取り組むべき課題や解法、成果の究極は、科学を基礎とするイノベーションによる幸せな未来社会のデザインであることを示されました。
特別講演会には多くの本学学生が参加。他大学の先生方から最先端のロボット研究に関する情報や技術を学ぶことで、今後、自らの研究や授業での取り組みなどに役立てようと、熱心に聴講しました。