2018年12月1日(土)・2日(日)に大阪工業大学大宮キャンパスで開催された「平成30年電気関係学会関西連合大会」で、大学院医療福祉工学研究科修士課程医療福祉工学専攻新川研究室2年生の岸前美雪さんが発表を行い、「連合大会奨励賞」を受賞しました。
発表は、内容と質疑応答に優れていたとして受賞し、今年4月19日(金)に大阪市北区の中央電気倶楽部で表彰されました。
大会は電気学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会、電気設備学会および各関西支部からなる実行委員会が主催し、関西に在住している研究者が一堂に会して研究成果発表や情報交換ができる場を提供することで、関係分野の研究及び産学連携を活発化し、関西経済の発展につなげることを目的に行われています。
岸前さんは「口腔内湿潤環境と口臭強度の同時評価に関する検討」と題し、唾液分泌量と口臭強度を湿度センサとガスセンサを用いて簡易的に計測して調査した内容をまとめ、発表しました。
研究を始めたきっかけは「学部4年生時にドライマウスの研究をしている際、患者さんに口臭を気にしている方が多いと気づき、逆に考えてみると、口臭が強いためドライマウスなのかもと思いました」といい、調べてみると唾液分泌量と口臭の関係はよくわかっていないらしく、調査してみようと取り組みました。
岸前さんは先輩や担当の新川拓也教授にアドバイスをもらいながら、さまざまな論文を読み、研究を進めました。「進める中でプログラミングも行ったのですが、うまくいかなくて、プログラミングの得意な先輩に相談しました。ただ自分自身が、どこがわからないのか説明できないと先輩も答えられないと思ったので、不明点やわからないことが何なのかよく考え、まとめました」と話し、時間がかかって苦労した点だと振り返りました。
岸前さんは今後、医療機器を扱う会社での開発職に就くことをめざしています。研究での苦労や得たものを活かし、今後のますますの活躍を期待します。