2019.08.02 総合案内

「2019年高校生ものづくりコンテスト化学分析部門近畿大会」が寝屋川キャンパスで開催されました

 工業・工科系の高校生の化学分野における分析技術・技能向上を目的とする「2019年高校生ものづくりコンテスト化学分析部門近畿大会」(主催:近畿工業化学教育研究会)が8月1日(木)、寝屋川キャンパスで開催されました。


 同コンテストは毎年実施されており、今年は近畿圏内の工業・工科系高校8校から8人の生徒が代表として参加。環境の測定分析・管理技術の専門家や本学の教員ら8人の先生方が審査員を務められました。1位と2位の受賞者は11月16、17日に本学を会場に行われる全国大会に出場できるとあって、競技会場は化学実験に真剣に取り組む高校生たちの熱気に包まれました。

 開会式では近畿工業化学教育研究会会長で、和歌山県立和歌山工業高校校長の西村文宏先生が挨拶。「プラスチックゴミなど環境問題が深刻化する昨今、化学分析は重要な位置を占めています。本日参加される高校生の皆さんは指導して下さった先生や仲間、先輩、後輩、そして保護者の方々に支えられて今まで一生懸命練習をしてこられました。その努力が十分に発揮できるように、本日の競技では冷静沈着に取り組んで下さい」と呼びかけられました。

 今年のコンテストの課題は、「キレート滴定法により試料水(2種類)のカルシウムおよびマグネシウムの定量を行うことにより、試料水中の各硬度を求め、測定結果報告書を提出する」というもの。
競技開始の合図とともに一斉に実験に取りかかった生徒たちは、実習服と手袋、保護メガネを装着し、緊張しながらも丁寧で確実な滴定操作に集中。あらかじめ乾燥処理されたEDTA・2Na・2H2Oを用いてEDTA標準溶液を調製しました。さらに、キレート滴定法によって、用意された試料水(2種類)の全硬度・カルシウム硬度・マグネシウム硬度を求めました。

 審査は作業態度(安全、実験マナーなど)、技術度(計画性、器具や薬品類の取り扱いなど)、測定結果報告書(記載内容、反応式や計算など)の3つの観点から12項目について評価・採点されました。

 コンテスト終了後は工学部環境科学科の齊藤安貴子教授が高校生たちに向けて同学科を紹介。充実した資格取得システムや支援講座、特色あるプログラムなどについて解説しました。高校3年の女子生徒は「カフェラボプロジェクトなどユニークな取り組みもあって興味深いです。大学ならではのカリキュラムですね」と話していました。

 大会の最後には閉会式が行われ、審査員を務めた本学の環境科学科の川口雅之教授が講評。「分析には正確さと速さ、安全が大切です。なかでも正確さを保つには器具の使い方やルールを正しく理解しておくこと。これからも分析と化学の勉強を続けて下さい」と参加者の健闘をたたえました。

 

続く表彰式では1位に輝いた大阪府立堺工科高校3年の生徒ら成績優秀者に表彰状と記念品が贈られました。受賞した生徒は「競技時間が足りなくなるのではと焦る場面もありましたが、滴定のばらつきが出なかったのがよかったです。高校卒業後は分析の会社に就職しますが、その技術を生かして将来は社会貢献できるような仕事がしたいです」と喜びをかみしめていました。

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