本学は、みなと観光バス株式会社と公共交通の安全で安定した運行のための課題解決及びデータサイエンス教育の推進のため連携協定を締結しました。
その一環として9月27日(金)、総合情報学部デジタルゲーム学科の上善恒雄教授が、みなと観光バス株式会社(本社神戸市)が運行管理する公共交通機関の実データを用いた実践的な取り組みを題材にデータサイエンスの授業を行いました。
総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)「走行車両からのセンサーデータを収集・処理するための階層化クラウドとその応用に関する研究開発(150201013)」をきっかけに、本学との共同研究が始まりました。当初、様々なセンサーを用いて試行錯誤し、実用性の高い方法を検討してきましたが、その後同社は、運行中の路線バスから位置、エンジンやブレーキなど車両状態の詳細情報や運転手の健康状態まで記録できる遠隔監視が可能な車載用データロガーを自社で開発し製品化しました。DOCOR(ドコール)と呼ばれるこの仕組みを使って、今も中央運行管理センターで常時、同社のバス運行を見守っています。
授業では、上善教授から研究の経緯や、このシステムから得られる情報から、安全で快適な運転であることを判断するかについて、これまでのデータをもとに、その処理方法や事例について説明した後、みなと観光バス株式会社の亀谷昌弘氏がゲスト講師として、現状のバス運行に関するIoTの応用について現在進行中のプロジェクトについてご紹介して頂きました。
リアルタイムでバス運行の映像を配信するデジタルサイネージ型停留所(同社が開発)と連携した新しい仕組みの紹介、乗客数の乗り降りカウントシステム、さらには自動運転社会への展望に至るまで、安全で快適な公共交通実現のための様々な産学協同の取り組みについて、実際の写真や事例データを用いてわかりやすくご講義いただきました。
産業界・官公庁の方々との連携によってさらに広がる学びの世界。実社会に根ざした実のある学びで、即戦力をめざします。
次世代テクノロジーへの学びが詰まった「寝屋川キャンパス」、医療・健康・スポーツ分野の「四條畷キャンパス」をご紹介します。
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