工業・工科系の高校生の化学分野における分析技術・技能向上を目的とする「令和元年度ものづくりコンテスト化学分析部門全国大会」(主催:公益社団法人全国工業高等学校長協会)が11月16日(土)、17日(日)の2日間、寝屋川キャンパスで開催されました。
同コンテストは毎年実施されており、今年は全国の工業・工科系高校10校から10人の生徒が代表として参加。本学工学部環境科学科の川口雅之教授が審査委員長を務めました。会場は各地区大会を勝ち抜いてきた「ものづくり」に情熱を注ぐ高校生たちの熱気に包まれました。
今大会の課題は「キレート滴定法により試料水(2種類)のカルシウム及びマグネシウムの定量を行うことにより、試料水中の各硬度を求め、測定結果報告書を提出する」というもの。高校生たちは2時間30分の競技時間内で慎重に実験操作を行い、真剣なまなざしで溶液を調整。測定結果を報告書にまとめていました。
審査は作業態度(安全、実験マナーなど)、技術度(計画性、秤量・計量、滴定・終点操作など)、測定結果報告書(記載内容、反応式・計算など)の3つの観点から12項目について評価・採点されました。
閉会式では全国工業高等学校長協会・佐々木哲理事長が挨拶。「地震や台風など自然災害が多い日本において、インフラや社会基盤を整備する我々工業人の果たす役割は大きい。生徒の皆さんは我が国のものづくりを支える人材として、国内のみならず世界にも目を向けて活躍する人材になって下さい」と参加者の健闘をたたえました。
厳正な審査の結果、愛媛県立松山工業高等学校工業化学科3年生が優勝し文部科学大臣賞が授与されました。審査委員長の川口教授は「皆さんのレベルが高く、審査は難航しました。残りの高校生活で存分に学び、卒業後は社会や大学、専門学校などでぜひ、この経験を生かしてほしいです」とエールを送っていました。
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