2020.11.12 総合案内

特別授業「IoT時代の公共交通のためのデータサイエンス」を実施

本学は、みなと観光バス株式会社(本社神戸市)と公共交通の安全で安定した運行のための課題解決及びデータサイエンス教育の推進のため連携協定を締結しています。
その一環として10月27日(火)、総合情報学部デジタルゲーム学科の上善恒雄教授が、同社が運行管理する公共交通機関の実データを用いた実践的な取り組みを題材にデータサイエンスの特別授業をオンラインで行いました。
 
同社は、運行中の路線バスから位置、エンジンやブレーキなど車両状態の詳細情報や運転手の健康状態まで記録できる遠隔監視が可能な車載用データロガーを自社で開発し製品化しています。このDOCOR(ドコール)と呼ばれる仕組みを使って、中央運行管理センターで常時、同社のバス運行を見守っており、昨年度の特別授業では本学との共同で取り組んだ戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)での成果を中心に解説しました。
 
今回はその後の取り組みとして、バスの加速度データなどから運転の快適性分析を行い、安全はもちろん快適なバス車内環境維持に活用するとともに、新しいタイプの非接触型脈波センサによる運転手の健康状態把握、車内カメラからの画像認識による乗降客数カウント、COVID19感染対策としてLiDARによる乗客の密度把握など、現在取り組んでいる様々な技術開発について、ゲスト講師である同社の亀谷昌弘氏にご紹介いただきました。また、バスを待つお客様向けに、デジタルサイネージと通信機能を内蔵した停留所端末の開発や、走行中のバスと停留所が位置情報や映像などを交換することで更なるバス交通の利便性の向上が期待できる取り組みについてお話くださいました。
 
安全で快適な公共交通実現のための様々な産学協同の取り組みについて、実際の写真や事例データを用いてわかりやすくご講義いただき、これからの高齢化社会において安全で快適な公共交通システムをデータサイエンスが支えることの意義を学ぶことができました。

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