3月3日(水)、10日(水)、17日(水)の3日間、公開教養講座「ことのは講座 ~ことばの万華鏡を覗く~」をオンラインで開催しました。
この講座は地域の英語文学や文化に関心をお持ちの方を対象に、本学英語教育研究センターが開催するものです。新型コロナウイルスの影響により、開催を1年延期し、初の試みとしてオンライン開催となりました。
第一回のテーマは「教養小説として『赤毛のアン』を読み直す」。同センターの杉村寛子教授が講師となり、アニメーションやミュージカル、ドラマ化などされ親しまれる『赤毛のアン』を教養小説の観点から読み直しました。文学作品としての価値と、大衆性について考える機会となりました。
2020年に生誕130周年、デビュー100周年を迎えたアガサ・クリスティー。第二回は「アガサ・クリスティーの詩」をテーマに、同センターの松田正貴准教授が講師となり、ミステリー作家として著名な彼女が残した詩を読み解きました。多くのファンがいる『ミステリーの女王』の詩の世界を楽しみました。
第三回のテーマは「三島由紀夫『金閣寺』を読む ―英語版との比較から見えてくるもの」。同センターの上垣公明教授が講師となり、三島由紀夫の傑作『金閣寺』を、翻訳家アイヴァン・モリスの英語訳版と比較しながら、翻訳家の訳し方や工夫について、日本文学の翻訳事情にも触れながら解説しました。
3日間に渡り、多くのご参加をいただき、ありがとうございました。
次回以降の公開教養講座も、ぜひご期待ください。