9月18日(土)、大阪電気通信大学高等学校の普通科メディア情報コース2年生を対象とした高大連携授業を実施しました。
同コースでは、本学(主にゲーム&メディア学科)への進学も視野に画像処理やCG、sound、Webなどのメディアに関する基礎知識・技能を学習しています。
この日は、総合情報学部ゲーム&メディア学科の山路敦司教授が講師となり、普通科情報処理教室で「音楽・サウンドデザイン」に関する授業を行いました。
山路教授はまず「効果音」について解説。「映画やテレビ、アニメ、ゲームなどにおいて演出のひとつとして加えられる効果音には、『環境音』と『登場人物の心象を象徴させる音』があります。映像に効果音が加わることでよりリアルでダイナミック、インパクトのある表現が実現できるのです」と効果音の役割についてわかりやすく説明しました。
その後、生徒たちは個別にPCを使ってオーディオ編集ソフトをダウンロードし、サンプルの中から好きなサウンドを選択。長さをカットしたり音の高さやスピードを変更するなどして編集方法を練習しました。生徒たちが作業に取り組んでいる間、ゲーム&メディア学科4年生の学生が一人ひとりのデスクを見て回り、アドバイスやサポートを行いました。
編集作業に慣れたところで課題に挑戦。紙を引き裂き、刀で敵を斬りつける斬撃音を制作しました。授業の最後には映像の中のキャラクターの動きに合わせて効果音をつける実習に取り組みました。
受講した生徒は「普段、ゲームで遊んでいる時は効果音を意識していなかったです。実際に自分が制作してみると結構難しい反面、イメージ通りの効果音が制作できると達成感を得られるところに魅力を感じました。大学ではCM関連の音響を学んで、将来は人の心に響くサウンド制作をしてみたいです」と目標を語っていました。
山路教授は「音は音楽だけでなく、身の回りにたくさんあります。今日の授業を通して、高校生たちはそのような多様な音に自分たちは影響を受けていることに気づいたと思います。テクノロジーがどんどん進化していく中で、人の気持ちは音によってどんな風に動くのかについて、今後も学び続けてほしいです」と期待を込めていました。