6月19日(日)にリモートで開催された、第34回知能ロボットコンテスト 2022で、自由工房の学生が知能ロボットコンテスト名誉会長賞を受賞しました。
初のリモート開催であったため順位をつけないというルールでしたが、「知能ロボットコンテスト名誉会長賞」は1位のロボットに与える賞であることから、実質上の優勝という結果です。
知能ロボットコンテストは1990年にスタートした、教育的効果と基礎的な研究開発能力の向上を目的とする歴史あるロボット競技会です。自律型ロボットがフィールド上の3色のボールを見つけてゴールに運び、色ごとに分別回収する競技で、難易度が高く、挑戦のしがいがあります。本学自由工房では、2012年より出場しています。
今回優勝した知能ロボット「じゅでぃあ」は、自由工房の知能ロボコンプロジェクトメンバー、工学部電子機械工学科3年生の大西海人さん、同学科2年生の牧島良幸さんの2人で製作しました。
コース上を進むためのラインセンサーやボールを識別するためのカラーセンサーを搭載したロボットが多い中、2人はカメラ一台のみでタスクを実行するロボット製作に挑戦。ラインの検出、物体の形や色の違いの識別ができる画像処理プログラミングを組みました。
リモート開催であった今回は、競技点も参考にしつつ審査員の評価により順位が決定されました。画像処理技術や競技点の高さだけでなく、インタビューで工夫をアピールできたことも優勝につながりました。
「どれだけ苦労して作っても、その難しさや工夫が審査員に伝わらないと意味がない」と大西さん。自由工房のミーティングで話す力・伝える力が鍛えられたそうです。
本学自由工房では、学生による「モノづくり」を支援しており、学生の日々の努力が今回のような成果に結びつくようこれからもサポートしていきます。