7月31日(日)、科学の世界やモノづくりに興味のある小・中学生を対象に、遊びを通して最先端の科学技術をわかりやすく紹介するイベント「~わくわく科学体験!~テクノフェアinねやがわ」を寝屋川キャンパス新棟「OECUイノベーションスクエア」にて、2年ぶりに開催しました。
日常生活で科学技術に触れる機会が少ないことから、興味はあるけれど「なんとなく難しそう…」というイメージを持つ子どもたちは少なくありません。テクノフェアでは人工知能(AI)や最新のICTなどを使って、ゲーム感覚で科学の世界を体験。11のプログラムを体験していただき、「科学って面白い」「日常生活のこんな場面で役立っているんだな」など、先端の科学技術を身近に感じていただくことが目的です。
寝屋川キャンパス新棟「OECUイノベーションスクエア」の1階と2階に各ブースを設置。簡単なプログラミングから自らのスマートフォンを使ったVR建物体験、江戸時代の盤双六(ばんすごろく)を使ったボードゲーム、臨床工学技士のお仕事体験まで、幅広いジャンルのプログラムが用意されました。
当日は約1,600組の応募から抽選で当たった子どもたちが午前の部と午後の部に分かれて参加されました。子どもたちは目をキラキラさせながら自分が興味を持つプログラムを楽しんでいました。
臨床工学技士のお仕事体験のブースでは、小学5年の女子が本物の医療用ガウンを着用して模擬手術を体験。腹腔鏡下で模型の胃から腫瘍に見立てたボールを摘出しました。「モニターを見ながら操作するのが難しかったです。学校では理科が大好きです。これからもっと勉強して将来の仕事を決めたいと思います」と生き生きした表情で語っていました。
学生らのサポートを受けながら金属探知機を作った小学5年の男子は、砂の中や人間の着衣に隠された金属を自作の探知機で検出、笑顔を見せていました。付き添いで来られた保護者は「小さいころからモノ作りや科学的なことに好奇心が強い息子ですので、今回のようなフェアに参加できてとても喜んでいます。親としては好きなことを色々体験させて、自分に合ったものを見つけてその才能を伸ばしてやりたいですね」と我が子への期待を語っておられました。
テクノフェア実行委員会委員長の伊藤義道准教授(電気電子工学科)は「コロナ禍でこの2年開催を自粛していましたが、今年は大阪府の感染対策基準に則り、万全を期して開催することができました。応募総数の多さから、変化の激しい現代社会において科学技術に対する関心が高まっているのを実感しています。最近の子どもたちはスマートフォンやタブレットなどのIT端末を使いこなし、コンピュータが身近な存在になっています。その延長線上にある最先端の科学技術の面白さ・研究の楽しさを今回のフェアを通して知ってもらいたいです」と語っていました。