2022.11.09 総合案内

「ヒト型レスキューロボットコンテスト2022」が開催されました

11月6日(日)、本学が共催する「ヒト型レスキューロボットコンテスト2022」が寝屋川市立市民会館(大阪府寝屋川市)で開催されました。
 
「ヒト型レスキューロボットコンテスト(ヒト型レスコン)」は、災害時のレスキュー活動をテーマに、操縦者がヒト型ロボットを駆使して要救助者に見立てた人形を救出するロボット競技です。
2009年から開催されている同コンテストはヒト型ロボット一台と操縦者1名で参加でき、競技を通じてモノづくりの楽しさを伝えると同時に、防災や減災の重要性について考えることを目的としています。
 
競技では、ヒト型ロボットを遠隔操作してフィールド内で「トンネルくぐり」「段差乗り越え」「ガレキ除去」「要救助者搬送」の4つのタスクを順にクリアし、人形を救助するのにかかった時間を競います。また、各タスクに対する審査員評価も重視されます。
今年からは、要救助者(人形)救出・搬送の際の体の傾きや衝撃などによるダメージを数値化する装置も導入されました。
 
新型コロナウイルス感染症の影響により、今大会は3年ぶりの現地開催。小学生から社会人の17人が参加しました。本学からは自由工房の学生2人と、大阪電気通信大学高等学校の生徒1人が参加しました。
 
午前中はロボットの検査を行い、17体全てのロボットが合格しました。検査を通過したロボットは正午からファーストミッション(予選)に出場。本学学生たちも日ごろの研究成果を生かしたロボットで本番に挑みました。制作者の個性やこだわりが光るロボットたちは、匍匐前進してトンネルをくぐったり、段差を乗り越えたりする高度な技を披露。要救助者を傷つけないように慎重にガレキを取り除き、抱きかかえて無事に搬送を終えると、会場から大きな拍手が起こっていました。
競技中、ロボットのモーションを紹介する司会者、上殿泰生さん(本学卒業生)と解説の入部正継教授(電子機械工学科)との息の合った実況中継は臨場感にあふれ、会場を盛り上げました。予選の成績上位者6人は、さらに難易度が高いファイナルミッション(本選)に進出、白熱したパフォーマンスを繰り広げました。
 
全競技終了後は、審査委員長を務めた大阪大学の大須賀公一先生が「レスキューロボット出動せよ!」と題してミニ講演を行い、レスキューロボットの歴史を振り返りつつ災害対応研究の最先端プロジェクトについて解説しました。「防災工学の研究は進歩していますが、ロボット工学は遅れているのが現状。だからこそ社会啓発活動の必要性があり、コンテスト開催の意義があるのです。この新しい分野の研究にこれからどんどん若い人に入ってきてほしいです」と呼びかけました。
 
審査の結果、奨励賞に自由工房の田中凌也さん(電子機械工学科2年生・ロボット名:フェンリル)と宮城夏樹さん(同学科2年生・ロボット名:いなり)が選ばれました。
審査結果および大会の配信の様子はこちら
 
コンテストの最後に、実行委員長を務めた情報学科 升谷保博教授から閉会の挨拶がありました。「3年ぶりにコンテストが現地開催でき、大勢の方々に見学に来ていただき嬉しく思います。レスキューロボットとして様々な場面を想定しつつモーションを作ったり練習を重ねたりして、来年はさらに操縦や技術に磨きをかけて参加してくださることを願っています」と語りかけていました。
 
コンテストの様子は、当日の毎日放送 Nスタでも紹介されました。
 
本コンテストは本学自由工房が運営に協力しています。自由工房では、学生による「モノづくり」を支援しており、学生の日々の努力が実るように今後もサポートしていきます。

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